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◇お汁粉にバレーを添えて ページ48

夕の家に来るのはこれが初めてではない。去年の冬も羽根つきの猛者を求めて来たのだ。お汁粉も御馳走になってしまった。その時、夕のお爺さんに会っていて「ハロー」「お、お邪魔してます(え、美女!?)」隣に美女を連れていたワイルドなお爺さんでした。.......三回とも違う美女連れてた.....。



『今年もお爺さんと羽根つきしたの?』

「はい、負けましたけど.....」



「次は負けんっ!!」と意気込み十分。
私と勝負する前に夕はお爺さんと羽根つきをして、負けたみたい。リベンジあるのみだ。



「湖羽さん、お汁粉食いましょうっ!!」

『うん』



よそって二人で食べ始める。こし餡の甘い香りが鼻を霞め、食欲をそそる。お餅の白もあんこから覗いているのも美味しそうに繋がる。「いただきます!」と二人して言って、食べ始める。

暖かい....!!



『美味しい〜』

「美味いッス!!」



パクパクとあっという間に食べていきながら、目はテレビ画面に耳はテレビの音に惹き付けられる。テレビには春高の試合が流れていて、実況と共にテレビに映る高校生選手のプレーを観る。



「あ、.....湖羽さんと千歳さんは、ここの高校に行くんスよね?」

『うん....、受かったらね?(人数少ないけど、一人一人のレベルが高い....。この世界の箱学って、自転車競技部もバレー部も強いのか.....)』



丁度ユース合宿で会った二人の先輩もレギュラーメンバーで試合に出ているところが映った。箱学のスパイクが相手チームのリベロにあげられる。けれど、威力が高くリベロの体勢が崩れた。



「この人、スゴいッスね」

『うん。威力もあるし、私とは違ったタイプのスパイカーだね』

「とってみてぇ〜〜っ!!」
『とってみたいっ!!』



バレーに夢中になって、気づけば二杯目のお汁粉。
夕も同じようでモグモグお餅を食べる。夕ん家のお母さんのお料理美味しい。ちなみに夕の勉強をみた時にお母さんとは面識あり。勉強の御礼にってご飯を御馳走になった事がある。



『(.....バレー終わったら.....、受験かぁ)』



一月の最後の週に受験がある。
神奈川県に行って、試験を受け、お祖父ちゃんの家に泊まって帰ることになっている。受かると大丈夫だと言われていてもドキドキする。人生二回目(前世入れて)の高校受験だ。




 

◇雪降る受験日→←◇羽根つき ─猛者を求めて─



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夏菜沙(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます!直させていただきました。 (2022年4月12日 10時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - フォーカーフェイス…ポーカーフェイス?? (2022年3月21日 12時) (レス) @page15 id: cfde1fd93c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月25日 19時

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