◇ライバルと決勝戦 ページ35
『！』
「あ〜」
準々決勝、準決勝と勝ち進んだ私達。
お手洗いへと向かった先にいたのは、去年の大会で試合をしたミドルブロッカーがいた。私よりも身長が高くて見上げる形になるけど。
「今回は試合出来なかったね〜？湖羽ちゃ〜ん」
『ブロックが違うからね。試合は高校までお預けー』
「！.....うん〜、楽しみだねぇ〜！」
中学の試合で薊と戦う事はない。
高校の春高まで残るとか言うのは、中学の大会ではない。
今回の試合が最後となる。
「負けないよぉ？」
『うん。私も負けない』
──────────
『......今年もかぁ』
「今年もだねぇ....」
決勝まで勝ち進んだ私達は、再び白鳥沢の女子バレーボール部と対戦する。一昨年と去年、私達の先輩は凄かった。なんか特殊なパワーを使って相手チームを倒してた。私達にはそんな力ないので普通に戦うが.....。
ラブラブな声援で......、これを聞いたのは試合の前会場外の所でだった。試合後、この声は聞こえなかった。なぜだって？
『(あ、あはははは......)』
それは私達が勝ったからだよ。
この流れだと私達があの力を出したと思うでしょ？
正解は....、
「あれ、なんかあのカップルみてたらいつも以上のパワーが出ました！勝ちましたね、湖羽先輩！千歳先輩！」
「『う、うん....』」
後輩の子達でした。いや〜、あれは怖かったよ....。特に、一年生でバレー経験者の「水樹野棗」ちゃんはヤバかった。彼女、ミドルブロッカーなんだけどバンバン攻撃ブロックしてたし、特にさっきのラブラブのカップルの彼女の方の攻撃とか、ね.....。いい後輩なんだけどね？
「棗ちゃん、スゴいですね！！去年の先輩みたいです！」
「『ソウダネー(去年もこのセリフ言ったなぁ)』」
でも、皆元々練習も頑張っていたし、精神的な力にはなったと思うけど、実力で勝った部分が多い。皆、練習の成果を十二分に発揮していた。
私もバンバンスパイク、サーブも決めた。
まだまだ、後輩ちゃんには負けんよ！
私は、千鳥山中女子バレー部のエースとして、頼られ、「エースが決めてくれる！」っていう安心感を持ってもらえるようなエースを目指している。
そして、私達は三度目の全国大会へと進んだのだった。
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夏菜沙(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます！直させていただきました。 (2022年4月12日 10時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - フォーカーフェイス…ポーカーフェイス？？ (2022年3月21日 12時) (レス) @page15 id: cfde1fd93c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年8月25日 19時
