◇エンカウトin牛島若利 ページ13
変なパワー(伝統？)と私達の実力で白鳥沢から優勝を勝ち取り、全国大会への切符を手に入れた千鳥山中学女子バレーボール部。新幹線の切符を片手に東京の会場にやってきた。
そして、今ここ。
『........』
「.....美園湖羽」
私よりも高い目線から無言で見られている。ここは、ハイキュー主人公、日向翔陽君が毎回と言っていいほど対戦校の重要キャラとエンカウトしてしまうトイレ前である。
『う、牛島....、若利.....』
そう、目の前からの視線の正体は、未来の全国で三本の指に入る男。白鳥沢の牛島若利だ。アニメでみた時より幼さが残る顔。身長も私よりは高いがまだまだ伸びそうである。一瞬戸惑ったが、ハッと思い出して思わず呟いてしまった。
て言うか、何でこの人私のこと知ってんだよ。
私達、今会ったばかりの初対面だよ！？
「....お前は強い....これから、もっと伸びるだろう....」
『あ、ありがとう....。君も強い、ね』
「ああ」
『ﾎﾞｿｯ).......いつか、君のスパイクとってみたいかも.....』
呟いた一言に牛島君が反応した。先程まで驚いていたのにすぐに私の頭はバレーにシフトチェンジ。我ながらバレーバカだなぁと思っている。
「.....なら、練習するか？」
『え？....本当？』
「本当だ。お前となら、いい練習ができそうだしな」
『あ、じゃあ連絡先交換してほしい！』
牛島君からのお誘いにすぐさま反応して、ウキウキでポケットから携帯を出し、早速牛島君と連絡先の交換した。中学生で携帯を持っているか心配だったが持っていたらしい。私も持っている、水色だ。
『そろそろ試合始まるね。牛島君、連絡先ありがとう。また、今度練習しよう』
「ああ」
そう言ってお互いトイレの前から離れた。今、思ったけどトイレの前で連絡先交換ってどうなんだろう。チームメイトがいる場所に戻れば、私と同じジャージを着た千歳を見つけ、駆け寄った。
「トイレ長かったね、湖羽」
『うん。ちょっと、未来の白鳥沢のエースにあって連絡先交換してきた』
「ん？？」
『いや、だからトイレの前で牛島若利に会った』
「そ、そっか.....(エンカウトォ....！！)」
連絡先を見せながら言うと千歳は頷いた。
私達が始めて迎える全国大会の試合。
コートに立って、心と体の準備を始めた。
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夏菜沙(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます！直させていただきました。 (2022年4月12日 10時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - フォーカーフェイス…ポーカーフェイス？？ (2022年3月21日 12時) (レス) @page15 id: cfde1fd93c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年8月25日 19時
