◇初の公式戦と不思議な力 ページ12
勉強会も終わり、中学校生活(人生二回目)は初の中間テストがあった。千歳の家に行ったのは、幼馴染を紹介する事とスガと潔子とテスト対策をするため。勉強していた所がバッチリ出たので、スラスラ解けた。まあ、前世の記憶持ってるからってのもあるけどね?
テストも終わり、私達二人は念願叶ってレギュラーメンバーに選ばれた。千歳はセッター。去年まではセッターがいたらしいがその人は三年生だったために卒業してしまって、今年セッターがいない。なので千歳がセッターとして大会に出ることになったのだ。
セッターって司令塔だし、頭良くないとって感じがする。
実際頭の回転が速い人がセッターとかしてるのをハイキューで観た。
「緊張してきた....」
『私も....』
私達は全国への切符を手にするためにIH予選、私達千鳥山は決勝戦に進出した。相手は白鳥沢の女子バレーボール部。強豪と呼ばれる学校であり油断できない。
.....はずだったんだけど.....ね?
強敵だったが先輩達の強さの方がヤバかった。
その理由を説明しよう。試合前に白鳥沢にいるリア充(付き合ってる奴)を先輩の一人が見つけ、試合前にラブラブしているリア充達に「あ゛あ゛?」とそれはもう低く低く唸り、先輩達の目が鋭く光った。試合に影響しないラブラブだったが先輩達にはダメだったらしい。自身にはそんな好き好きできる相手がいない。
「やるぞ.....!」と本気になった三年、二年の先輩達がガンガン攻撃をして勝ったのだった。相手も強く、苦戦したが勝ったのだ。「やるぞ」が違う意味に聞こえたのは私だけかな?
試合後、先輩達に何でそんなに強いのか聞いたら「リア充みてたら、こうなんかイラッとして......いつも以上の力が出せた」と口をそろえて言われたのだった。
『部活やってるなら、先輩達もリアルに充実してるんじゃ.....?』
「しっ!」
......やめとこ。これを言うのはやめとこ。要らぬ争いを生みそうだし、千歳にも光の速さで止められた。
まあ、いろいろあったが私達は全国への切符を手にした。
「いつか、二人にもこんなパワーが出せるようになるよ」
『え』
「先輩達も私達の時って.....」
「現実逃避をして、試合に望んだよ」
「うちの伝統みたいなものなの」
こんな伝統あってたまるか!!
そう思ったけど、言わなかった私を誉めてくれ。
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夏菜沙(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます!直させていただきました。 (2022年4月12日 10時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - フォーカーフェイス…ポーカーフェイス?? (2022年3月21日 12時) (レス) @page15 id: cfde1fd93c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月25日 19時