◇授業中は寝ちゃうよね？ ページ5
「でも、前回より他の教科は上がってたから良かったよ！」
『ホントだ！英語のテストは上がってる！(.....世界史のテストの点数は落ちてるけど......)』
「あとは、数学と科学も.....！(世界史は落ちてるけど.....)」
三教科はとりあえず、赤ペンの×の数より、丸の数の方が多かった。前回よりもできてるし、良かった良かった！
「でも、世界史は落としましたけどね！」
「ｳｯ.....、ソウデスネ」
愛子ちゃんが喜んでいた桜良をもう一回落とした。
恐ろしや.....。
「あ、テストと言えば、西谷！過去最高点とったみたいですね」
「スガから聞いたよ〜」
『私は夕本人から！その点数とって、先生に泣かれたって言ってたよ』
「(先生を泣かせるって、どのぐらいの点数なんだろ)」
写メ付きで送られてきたのは、テストの答案用紙。結構高めの点数でニッと笑ったイケメンとかっこよさ。ピースでさらに可愛さと幼さをプラスした夕。「テスト、今回も赤点回避しました！！勉強教えてもらってあざしたｯｯ！！」と。
『(マジで私の弟子はカッコいい！！)』
「木兎からも連絡きてたよ。確か「赤葦に教えてもらったところが出たって！！いい点数とれて、先生に泣いて喜ばれたって！！」、写メ付きで」
『皆、先生に泣かれるって......』
「日頃から、授業中に寝てるんじゃないの？」
「ｷﾞｸｯ)」
菊乃の言葉に桜良と部室の端にいた恵梨香ちゃんが肩を震わせた。この二人、授業中寝てるんだ....。夕の方は多分堂々と寝てると思う。木兎の方も寝てるな(確信)。
「いやぁ〜、眠くなるんですよ！！何故か！！」
「わかる！」
『まあ、授業中眠くなることはあるよねー』
「確かにうとうとしちゃう時とかあるかも」
「『(前世は日常茶飯事だったけど)』」
転生特典なのか、前世よりもバカさが前にでないようになった私達。転生してからの方が、学校生活を楽しんでいる。または、この世界での暮らしを楽しんでいるのだ。
「じゃ、反省はまた部活後ね？」
「(部活後もこれやるの！？).....ﾊｲｯ」
「はーい、皆は先に体育館行きましょー！」
千歳の声と共に私達は部室を後にした。
ちなみに
「先輩〜！補習無しでした〜！」
『ﾎｯ)良かった〜！』
真波は赤点回避しました。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2022年12月25日 19時
