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貴「面倒見がよくてお節介でとても優しい」
貴「だから万事屋やってるて聞いて」
貴「本当に銀時らしいと思った」
二人の穏やかな人柄は、口下手なAをほんの少しお喋りにさせた。
新「Aさんは本当に銀さん達が好きなんですね」
貴「フフ、内緒だよ?」
山「どうして?」
山「言ったら喜ぶよ」
そんな姿とその姿をみて嫉妬する自分が目に浮かぶ。
貴「だって、...」
貴「口に出せば離れがたくなる」
貴「止まらなくなって」
貴「溢れて。もっとずっと一緒に居たくなる」
貴「私ってとっても重たい女なのよ?」
クスクスと、冗談交じりに笑うA。
空は少しずつ色を取り戻し別れの時間が刻一刻と迫ってくる。
山「あぁ、何だか」
山「分かる気がするよ」
グイっ ―――
唐突に引き寄せられた体は山崎が包む。
心音が聞こえるほど近く、その光景は一瞬にして新八は顔を赤く染めた。
そんな新八を更に煽るよう見せ付けるように
Aの身体をまさぐり始める山崎。
腐っても32歳。加えて真選組観察は新八よりも沢山なことを経験しているのは明白で自身が誘惑の毒になることなんて意図も容易い。
山「だから俺も手紙を書くんだ」
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山「こうやって会ったとき」
山「身勝手な気持ちに食われぬように」
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山「落ち着いた、」
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――― 好青年を演じれるように
貴「ッ!!!」
普段からは考えられない低い男らしい声。
思わず声が漏れてしまいそうな手付きに、Aは慌てて自身の口を手で覆う。
山「A」
山「こっち向いて」
山「Aだって言ったじゃないか」
山「俺が欲しいって」
下から撫でるように上がって来た手は耳をくすぐり
緩んだ手を退かしては、夜風が乾燥させた少し荒れた唇に触れる。
今顔を上げれば何をされるか分からないほどAは純情ではない。
だけど、突然でしかも従順かつひ弱なだと思っていた相手の行動に頭がついていかない。
山「俺だって、」
山「Aが欲しいよ」
貴「ッ!!」
グイッと半ば無理矢理上げられ、顔に掛かる絹の様なAの髪を耳に掛けてあげればその距離はわずか。――― もちろん
新「鼻フックデストロイヤーファイナルドリーム!!!!」
そう人生上手くはいくはずもないのだが。
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み子。(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!そう言っていていただけてうれしいです!***頑張ります(^^) (2019年3月28日 18時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 余りにも面白いので直ぐに此処迄読ンじゃいました(笑)続き楽しみにしてます(*´∇`*) (2018年11月15日 21時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
み子(プロフ) - 黒蛇さん» とってもありがとうございます!!!更新頑張ります!!!現在進行形で話に詰まっていますが頑張ります!!!ありがとうございます!!! (2018年10月1日 15時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 好き!大好き!!尊い!!!なんだこの作品!?中毒にさせる気か!?!?もう中毒だよ!!!この小説の中毒者だよ!!!(訳:この小説が大好きです狂おしいほど大好きです。この小説を作ってくださった作者様ありがとうございます。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月7日 13時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
み子(プロフ) - クリニックさん» 4来ましたァァァァァァァァ!コメント有難う御座いまァァァァァァァァす!! (2018年4月15日 20時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み子 | 作成日時:2018年2月27日 0時