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―――−− 届く。私の剣が先に届く。
誰より近くあの人の剣を見つめ続けてきた。
あの人の剣に焦がれてきた。
銀「とどきゃしねェ」
銀「もうどこにも」
夜「・・・そうか」
夜「私の剣はもうあの時に」
夜「とっくに折れてしまっていたのだな」
痛みは無い。
だが、もう力は入らない。
カシャン
夜「私は本当に間違えてばかりですね」
微かな風に押されて傾きだす視界。―――−‐ やはり痛みは感じなかった。
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貴「私は、そうは思わないは」
やわらかく支えれた体。
贅沢なくらい夜空を仰げる体制に、伝う涙が貴方の膝へと落ちる。
夜「どうして・・・」
貴方は
それでも、悟った貴方は私に言うのです。
貴「私は、将軍のお飾りになりに着た訳じゃ無い」
貴「夜衛門」
貴「貴方に会いに来たのよ」
微笑むのです。
銀「っA?」
貴「何してるの?」
貴「早く行った方がいい」
貴「この子を表舞台から引きずり降ろした以上」
貴「お前が上がらずに誰が池田家を守るの?」
銀「何、言って」
貴「貴方や貴方達と父のような甘いやり方で」
貴「やがてくる動乱の時代からお家を事が出来るのか」
貴「甚だ疑問ではあるけれどね」
銀「Aっ」
貴「銀時」
貴「この子は己の父を裁いても」
貴「父親が築いた公儀処刑人の地位を守ろうとした」
貴「その子は夜衛門を裁いてでも」
貴「父の公儀処刑人の魂を護ろうとした」
貴「だがその剣」
貴「愛したその剣は同じ」
貴「それだけよ」
銃声がさらに大きくなる。
向かいの船がどんどん沈んでいく。
貴「それだけ。だけど、」
貴「なんだか似ていると思わない?」
銀「っ何言って・・・」
貴「なーんて」
貴「もう、行った方が良いよ」
「―――-- 池田夜衛門」
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み子。(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!そう言っていていただけてうれしいです!***頑張ります(^^) (2019年3月28日 18時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 余りにも面白いので直ぐに此処迄読ンじゃいました(笑)続き楽しみにしてます(*´∇`*) (2018年11月15日 21時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
み子(プロフ) - 黒蛇さん» とってもありがとうございます!!!更新頑張ります!!!現在進行形で話に詰まっていますが頑張ります!!!ありがとうございます!!! (2018年10月1日 15時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 好き!大好き!!尊い!!!なんだこの作品!?中毒にさせる気か!?!?もう中毒だよ!!!この小説の中毒者だよ!!!(訳:この小説が大好きです狂おしいほど大好きです。この小説を作ってくださった作者様ありがとうございます。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月7日 13時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
み子(プロフ) - クリニックさん» 4来ましたァァァァァァァァ!コメント有難う御座いまァァァァァァァァす!! (2018年4月15日 20時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み子 | 作成日時:2018年2月27日 0時