検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:16,745 hit

/ ページ16

|






赤子が泣いていたンですよ。



その泣き声が余りにも大きくて、気になったので見に行ったンです。






そしたらそこにはいくつもの死体。
声を荒げる赤子の身体にはべっとり。真っ赤な血がついており、―――−− 女性が一人立っておりました。









今思えばそこから始まった。



陰湿な空間。
今に朽ちてしまいそうな儚いその美しさに、私は一瞬で心を奪われた。









夜「なんて、」

夜「まどろっこしくに言っていますがァ」


夜「ようは一目惚れです」









ふふふと笑えば、"彼"は眉間のしわをグっと寄せ、持ち腐れの様に煙管を握る。
だけど、気にせずに私は話しを続けた。









|









彼女は直に我が家の管理化におかれました。



『人殺し』―――−−これが彼女の罪状です。
だから、彼女と会えるのはいつも薄汚い場所の錆びた鉄格子を通してでした。









『今日も来たの?』





『はい』

『貴方に会いたくて』





『あっそ』








まともに話せるようになったのは、彼女が来て3ヶ月後の事。
彼女自身、話すことが苦手なのか単語で話す事が多かったけれど、とても嬉しくて嬉くしくて、私は噺家(ハナシカ)の様にその日合った事から昔の話、未来のことまでを話した。





きっと、その時間は楽しかったのは私だけ。
だって彼女は笑うどころか、なんとも疎ましそうに私を見る。









『・・・お姉さん』









一度だけでいい、本当の貴方(すがお)を見せて欲しかった。









|









その願いが叶ったのは、皮肉にも彼女の死刑執行が決まった日。
金木犀香りだす、秋口の事。



その日まで約一ヶ月。
私は震えが堪らなくて、彼女に縋った。







/→←/



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
211人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 春雨 , 攘夷
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

み子。(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!そう言っていていただけてうれしいです!***頑張ります(^^) (2019年3月28日 18時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 余りにも面白いので直ぐに此処迄読ンじゃいました(笑)続き楽しみにしてます(*´∇`*) (2018年11月15日 21時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
み子(プロフ) - 黒蛇さん» とってもありがとうございます!!!更新頑張ります!!!現在進行形で話に詰まっていますが頑張ります!!!ありがとうございます!!! (2018年10月1日 15時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 好き!大好き!!尊い!!!なんだこの作品!?中毒にさせる気か!?!?もう中毒だよ!!!この小説の中毒者だよ!!!(訳:この小説が大好きです狂おしいほど大好きです。この小説を作ってくださった作者様ありがとうございます。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月7日 13時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
み子(プロフ) - クリニックさん» 4来ましたァァァァァァァァ!コメント有難う御座いまァァァァァァァァす!! (2018年4月15日 20時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:み子 | 作成日時:2018年2月27日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。