/ ページ10
.
土「っそれは無理だ」
貴「なんで？」
土「なんでって」
土「…元攘夷浪士だし」
貴「元でしょ？」
土「それでも、」
土「ダメなものはダメ、でェ、」
食い下がらないAに終始目を捉えられているからなのか、土方は頬を染め顔を背けた。
楽「お嬢さん、」
楽「私が外してあげるヨ」
貴「え、？」
貴「…え、っと」
神楽が手錠を触ると、一瞬で砕け、欠片が散らばった。
流石のAも、自分より明らかに小さな子がそんな事がやってのけたので、目を見開いて驚く。
貴「…夜兎？」
楽「そうアルヨ」
楽「それと、私は神楽アル」
あっさりと告げられた事実に、Aの脳裏には更にある可能性が過ぎった。
貴「かぐ、ら？」
白い肌に朱色の髪。宝石みたいな碧い瞳。
見れば見るほど他人の空似にしては似過ぎていて、信憑性がある。
貴「かぐ…っかむい？」
楽「…!!!」
楽「お前ッ、神威を知ってるアルか？」
Aの小さな可能性にを聞き逃さなかった神楽。
怒涛に湧き上がる何かがあるのか、Aの胸倉を掴んだ神楽が、大きな青色の目がAを見つめる。
貴「ッやだ!!!」
貴「離してッ」
銀「神楽ッAを離せッ」
桂「リーダー離してくれッ」
その目がどうしようもなく、怖くて鳥肌が立った。
銀/桂「「A…!!!」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：み子。 | 作成日時：2017年1月23日 17時
