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もっとお酒を飲み続けてもう数時間がだった。
現在時刻25時。
私はお酒が弱いため、ワインをちょびちょひ飲んでいるだけ。
みんなはさっき以上にテンションが上がっていた。
知念くんに関してはもう眠そう。
そろそろ、お開きにしたほうがいいんじゃないかなぁ。と思っていると……
チュッ。
?!?!
慧「あー!Aちゃん照れちゃってるぅ。」
い、伊野尾くんに、き、キスされた?
慧「だって、Aちゃんは彼女なんだよ?」
有「俺も俺も!!」
チュッ。
勢いで有岡くんからもキスをされると……
有「あ、今まで彼氏いたことないでしょ。
キス下手。舌だして。」
そう、有岡くんは、有岡担が好きそうな前髪のかかった“オス岡”な顔で低めの声で言う。
言われた通り舌を出すと、思いっきり食らいつくように有岡くんの唇は私の唇をかぶせ、お互いの舌が絡み合う。
なんだっけ、これ。
いつだか、恋愛系のドラマで観たような。
「ハァ。ハァ。」
やっと、唇が離されると。
こんな、大人なキスは初めてで。
息が切れる。
キスしながら呼吸ってどうするんだろう。
メガネつけてる人って一回メガネ外してからキスすんのかなぁ。
全くこんな経験の無い私には、色んな疑問だらけだ。
慧「わぁ。Aちゃん、えっちぃね。」
高「かっわいい!」
中「いいなぁ。大ちゃん。」
そして、他メンバーにも茶化される始末。
【兼用彼女】ってこういうことをしながら、マネージャーとしての仕事もやるって説明を受けた私は、“キス”程度だと思っていた。
山「んで、今夜は誰を相手してくれる感じ?
Aちゃん?」
慧「あー。俺としたことがまだ決めさせてなかった。
誰がいい?Aちゃん。」
相手……とは?
ど、どゆこと?
ポカンとしていると。
有「伊野ちゃん、多分この子経験とか無いから意味分かってないと思うよ。」
慧「あぁ。そうゆうことね。
じゃあ直感で誰か選んで。そして、一緒のベッドルーム入れば教えてくれるから。」
「は、はぁ。
んーじゃあ。」
この時私は全く意味を理解していなかった。
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作者名:ユウキイハ | 作成日時:2019年1月13日 23時