66p.傷付くじゃないか ページ23
仮面の骨は本物の……では無いと信じたい。
彼は妖怪より幽霊と言った言葉が似合うだろう。自身の不調もあってか酷く恐ろしく感じる
黒衣の妖怪「私の事は誰でもいいだろう。それより君は雇われた妖怪かい？だとしたら雇い主が呼んでいたよ。確か、報酬の支払いがどうとかって」
ネガティブーンは幽霊のような妖怪にそう言われると目を大きく見開き「ありがとうブーン！」と御礼の言葉を述べて急いで教室を出て行ってしまった。
完全にいなくなった後、「ま、本当かどうかは定かでは無いけれど」と少し愉快そうに呟いた
＿＿＿＿何だこの妖怪は？会話的にはネガティブーンと同じ側の妖怪だろうけど………。
気持ち悪さが徐々に落ち着いてきて歪んだ視界もハッキリとしてきた僕はその妖怪に声を掛ける
A「仲間じゃないの？」
妖怪は軽くフッと鼻で笑うと「まさか、そんなわけ無いだろう」と言って僕に近付き、表情1つ変えないで僕を見下ろす
何を考えているか分からないその眼は品定めをしているかの様にジッと僕を見つめる
怖いなと感じ、立ち上がって距離を置こうとするが脚に力が入らない……！
もしかして僕は今、腰を抜かしてるのか？嘘だろ？！
それでも何とか距離を置く為に後ろに後ずさろうとするが彼に乱暴に顎を掴まれると僕の顔を覗き込むように顔を近付かせてこう言った。
黒衣の妖怪「ところでお前さんは一体、何者だ？何処から迷い込んで来たんだ？とても興味が湧くな」
僕は危険を察知するかのようにゾワりとした感覚が全身を巡ると同時に
あの時と同じ"甘い香り"が彼からする事に気がついた
本能的に吸っちゃいけないとすぐ様、彼の手を払い除ける
黒衣の妖怪「そう気を立てないでくれ。傷付くじゃないか」
A「傷付く？口角上げてる奴が何言ってんだ……！というか、前回も学校をこんな変な植物だらけにしたのアンタだろ！その甘い匂いが何よりの証拠だ！学校を元に戻せよ！」
彼は自身の口元に手を寄せて「匂い……？」と首を傾げて呟くと思い当たる所があったのかすぐに「あぁ、アレか」と言葉を続けた
黒衣の妖怪「確かに人間には危険な物かもしれないな。でも勘違いはしないでくれ。私はその頼まれた物を渡しに来ただけで別に悪い事はしてないし学校に関しては無関係だ」
A「頼まれた物って＿＿＿＿？」
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ソルべ(プロフ) - あめらぴさん» 評価やコメントなど誠にありがとうございます。好きと言われて嬉しい限りです！執筆の励みとなり、次をなるべく早く上げれるように頑張りますね。 (2022年7月29日 2時) (
レス) id: c758b8aa54 (このIDを非表示/違反報告)
あめらぴ(プロフ) - 夜遅くに突然すみません。好きです。物語の展開から主人公の心情、恐怖の感覚や焦燥が本当にお上手に書かれていて一気読みしてしまいました…キャラの口調も性格を理解した上でのもうに見えて、もうなんか凄く好きです……… (2022年7月28日 2時) (レス) @page6 id: 0688156f54 (このIDを非表示/違反報告)
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