65p.何をされた？ ページ22
呼べる妖怪がいない事を悟らせない為に妖怪ウォッチを構えて警戒しながら少し後退り、ネガティブーンから距離を置く
相手が僕に何か仕掛けてきたら申し訳無いけど最終手段として拳で殴りかかるしかない……覚悟は出来てるからいつでも来いｯ！
ネガティブーン「名前さえ知られてないなんて、ホントダメな妖怪なんだブーン… いっそ妖怪辞めるしか…」
暗い雰囲気を纏いこの妖怪はまたハァと溜め息を吐いた
何だがやり難いなと感じながらも僕は「さっきの妖怪の仲間？何か目的があるの？」と聞くとネガティブーンは「目的…？」と呟く
ネガティブーン「そうだブーン……侵入者を排除したらご褒美が貰えるんだったブーン。でも本当に貰えるのか怪しいブーン……ここらでは見ない妖怪だったし、もしかして嘘吐きされてる可能性もあるブーン……」
どうしよう、信じて良いのかな？と言う様な不安な表情でネガティブーンはその場で考え込む
おや？これは逃げるチャンスなのでは？
机の下で丸まってネガティブ思考になっている虫歯伯爵を見捨てる訳では無いが、今どうにか出来る状況では無い
逃げた後、後からまた別の場所で妖怪ウォッチで呼べば何とかなるだろう
僕はゆっくりと相手に気づかれないように教室の扉へと近付く
ネガティブーン「というか、簡単で楽って話だったはず……まさかあんな強そうな奴らが来るなんて一言も聞いて無いブーン……けど、どうにか出来たブーン……後は＿＿＿」
扉まで少しの所で奴の視線が僕の方へ向く
ヤベッ、でも行ける！と急いで教室の扉に手を掛けて開けると「おおっと」と少し驚いたような声が聞こえたと同時にぐらりと視界が回り、脚に力が入らずその場にへたり込んだ
A(何だ？何をされたんだ？)
理由もわからずに僕は未だ、ぐにゃりと歪む視界に気持ち悪さと脱力感を覚えながら床の方に視線を落として思考する。
すると、驚いていた声の主は「ははっ、すまないね」と低めのややしわがれた男性の声で笑った
？「急に飛び出して来たから、つい反射的にやってしまったよ」
ネガティブーン「だ、誰だ……！」
その言葉に仲間じゃないのか？と思い、落としていた視線を上げて男性を見る
僕は彼の姿に驚愕した
黒衣を纏った医者のような人の姿なのだが人ならばある筈の脚が無く浮遊しており、手は肉が無く骨だけで、顔の上半分には人骨の様な仮面を着けていた。
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ソルべ(プロフ) - あめらぴさん» 評価やコメントなど誠にありがとうございます。好きと言われて嬉しい限りです！執筆の励みとなり、次をなるべく早く上げれるように頑張りますね。 (2022年7月29日 2時) (
レス) id: c758b8aa54 (このIDを非表示/違反報告)
あめらぴ(プロフ) - 夜遅くに突然すみません。好きです。物語の展開から主人公の心情、恐怖の感覚や焦燥が本当にお上手に書かれていて一気読みしてしまいました…キャラの口調も性格を理解した上でのもうに見えて、もうなんか凄く好きです……… (2022年7月28日 2時) (レス) @page6 id: 0688156f54 (このIDを非表示/違反報告)
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