シンジュクのNO.2ホストくんは

やっぱり ページ7

Aside

はぁ……消えたいよ
本当に今すぐ消えて無くなりたい

周りにはお姉様方ばかりで、目の前には男女
僕は本当に一体何故ここに来たのだろう

鮮やかなパステルカラーで埋め尽くされた店内エンスタ映えだの言って写真を撮りまくるお姉様方
そして僕の前に並ぶいかにもお姉様達が喜びそうな俗に言う「ゆめかわ」なパフェ

目の前にいる乱数は

乱「う〜ん♡♡おいしぃ〜☆」

とハートやら星やらを飛ばしてパフェを頬張ってる

乱「ほらほら〜♪Aも食べなよ！上のアイス溶けちゃうよ〜？」

貴「あ、うん…………」

ほらほら〜とアイスが乗ったスプーンを口元に押し付けてきた

貴「……ﾓｸﾞﾓｸﾞ………美味しい……」

乱「でしょ〜♪ここのお店はこの前オネーサンに教えて貰ってずっっと行ってみたかったんだよね〜☆この前幻太郎誘ったんだけど
「小生は締切が近いので乱数と出歩く暇は無いのですよ」………ってさぁ」

もうッ！と言ってるかのように頬をプクッと膨らませてパフェをガツガツと食べる乱数

貴「………だから僕を誘ったと？」

乱「そゆことそゆこと〜☆」

そゆことそゆこと〜☆……じゃなぁぁぁい！
沢山のお姉様方の視線が気になって気になって…

ホストとして働く時のモードとプライベートモードが分けられている僕にとって
今はこの視線が恥ずかしくてたまらない

ホストモードの僕だったら結構猫被ってお姉様に擦り寄ってるだろうね

僕は甘えん坊キャラで仕事してるからさ

貴「とりあえず、僕はもうここには行かないからね！」

乱「え〜！いいじゃん！Aとボクはぽっせでしょ〜！？」

貴「ぽっせでも行かないからッ！」

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