【高尾和成】君の仰せのままに−執事シリーズ−

執事【4】 ページ5

高「まあまあ、そんなに敵視すんなって。








一応さ、俺の良き相棒なわけだしさっ」









あ「……随分、あの男のこと好きなのね」









和は、相当あの男が気に入ってるようで。









いっつも、真ちゃん真ちゃんって。









高「あれ?なあに?もしかして……









ヤキモチ?」









私はそう言われ、一気に顔が熱を帯びる。









あ「そ、そんなわけないでしょ!なんで私がそんなことっ…」









私は早歩きでさっさと帰ろうと思ったが、和に腕をぐいっと引っ張られて。









高「だいじょーぶ、安心して?









俺の主は、Aお嬢様だけだから」









あ「っ……」









耳元でいつもより低く甘い声で囁かれる。









あ「ば、馬鹿なこと言ってないで帰るわよ」









私は和からばっと離れて和の少し先を歩いた。









本当になんなの。









たまに不意打ちでああやってお嬢様扱いをしてくる和。









本当、調子狂う。









−高尾SIDE−








高「俺の主は、Aお嬢様だけだから」









俺がそう耳元で呟いただけだのに顔を真っ赤にするAちゃん。









本当、ツンデレというかなんというか。









本人は相当真ちゃんのこと嫌ってるみたいだけど、そういうところもホントそっくり。









ま、そんなところも可愛いんだけどね?









・









でも、それより……









あの図書委員、ちょっと調べてみよっかな。

執事【5】−高尾SIDE−→←執事【3】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す