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私の反応を見た彼は驚いたように「嫌か ?」と尋ねてくるが、そういうことじゃない。
問題はその内容だ。
この体勢で行われるご褒美はなんとなく想像がついてしまう。
「最近は俺の為に酒、我慢してくれてンだろ ?」
『まあ、そうだけど.....』
ここで頷いていいのだろうか。
『ッ、ひゃあ』
頭を抱えていると、突然耳に息を吹きかけられる。
『焦凍、なにするの、おッ』
ぞくぞく
鳥肌が立つのがわかる。
不快感とはまた違う、むしろ逆な感覚。
「ん.....駄目か ?」
『やっんんっ.....ふっ...だめ、ぁ』
自分の声とは思えない甘ったるさに、どきり、と胸がうたれる。
こんな言い方まるで求めてるみたい。
そう思うと顔に熱が集中する。
「全然嫌そうじゃねぇけど」
『だってぇっ.....しょ、との...ぁぁ...っせい、んっ』
その間も焦凍は耳たぶを甘噛みしたりと趣向を変えたりしてきたが、ついに、舌がぬめりと侵入してきた。
『.....ぁ』
思わず腰をよじって逃げようとするけれど、その逞しい腕はやはり離してはくれない。
苦手、にがてなんだこの感覚は。
何も考えられなくなっちゃうから。
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『っんん.....もう、もう勘弁してぇ』
うっすらと涙を滲ませ頬を高揚させるAに俺は思わず息をのんだ。
くそ、またやりすぎちまった。
いつもは鈴のような声を響かせるその口から色のある艶っぽい声をもっと、もっとと求めるうちについつい辞められなくなった。
『.....続きはちゃんと、ベッドでね ?』
...困る。可愛すぎて困る。
きちんと彼女の意見を尊重するべく、なんとか取り戻した理性を保つ。
禁酒させるのは申し訳ねえから少しは許そうと思ってたが、無理かもしれねえ。
やっぱり俺の前だけで許すことにしよう。
この可愛すぎる生き物が酒に失敗してまさかのことが起きたら耐えられない絶対に。
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『焦凍 ?』
何かを決意している彼を不思議そうに見つめる彼女は、無意識的な自身の行動が、彼をより過保護な彼氏へと成長させているとは気づく余地もなかった。
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気づいた方も居られるかもしれませんがそうです。
轟焦凍【お仕置き】とセットです!!
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青い猫(プロフ) - リクエストってできますか?もし可能ならシチュはお任せするので肉倉精児をお願いします! (2019年12月20日 0時) (レス) id: cfd4bb4441 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - ふじりんごさん» わわわありがとうございます;;;;いろんなキャラ出せるよう頑張ります笑 (2019年11月5日 19時) (レス) id: 398f10c90b (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - カゲプロ大好きさん» リクエストありがとうございます!リアルが立て込んでいるため12月頃になっちゃうのですが大丈夫でしょうか(><)? (2019年11月5日 19時) (レス) id: 398f10c90b (このIDを非表示/違反報告)
カゲプロ大好き - 瀬呂くんもキャラでお願いできますか?どうかなにとぞ! (2019年11月3日 21時) (レス) id: 93073c337c (このIDを非表示/違反報告)
ふじりんご(プロフ) - なんというか…おふってかんじ…DDなのでなんかもう…素敵です。 (2019年11月3日 19時) (レス) id: 42d7d11660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:eyeヾ(ö?<?)。?? | 作成日時:2019年10月14日 13時