変人とは「普通じゃない人」のことをいう【山田三郎】

35話 ページ35

──…「36度8分…、随分下がりましたね」






すっかり日が傾いてきて夕方



再度熱を測ってもらうと、かなり下がっていた





……この人、回復早いな





顔色も良くなったし、まぁ良かった






するとAさんは、ベッドから降りた





「！Aさん、もう……」





大丈夫ですか？





そう言おうとしたが、彼女に抱き締められたことで動きが止まった







「…！？っえ、あ、Aさん…！？」





『……三郎くん……、






────ありがとう』






優しく、溶けそうな笑顔でそう言うAさんに、心拍数が上がるばかりだ






「っ…べ、別に大したことしてないです…、と、というか、その…」





離してほしい、そう思った時、玄関の方から物音が聞こえた気がした





……まさか……、








ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…







「ﾊﾞﾝｯ)おい！大丈夫か！？…………っえ、」






一兄と二郎が同時に部屋に入ってきて、固まった







「……っあ、あぁ、えっと……、……何か、悪ぃ」



「一兄！？ちっ、違うんです、これは…！」




「三郎……、お前……」



「おい二郎何だその目は！？勘違いすんな！！」






変な誤解を受け、それを解くことに必死だった





…その後、風邪をひいた原因を聞き、僕がAさんを怒ったのは言うまでもない








(馬鹿なんですか！？そんなことしたら風邪ひくに決まってるじゃないですか！！)



(馬鹿だから大丈夫かと思って…)



(いや、だとしてもですね…！)



(馬鹿は風邪ひかないなんて誰が言ったんだろうね！馬鹿だからこそ風邪ひくんだよ！)



(少しは反省してください！！)

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーキャラ

山田二郎

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