【WT】尾も白い人達の短編集 (ページ2)

今日:15 hit、昨日:13 hit、合計:570 hit

・ページ2

青里間side

｢えっ安紫君ってモテるの!?｣

｢いや、今まで気づかなかったのか…｣

｢えぇ…静葉ちゃんマジで…?｣

天然というイメージが雨城にはあったのだが…ここまでとは思いもしなかった。水季と、安紫ってモテるよなという話をしていたら急に雨城が割り込んできて…冒頭に戻る。やっぱあれなのか?見慣れなれてるとイケメンにも慣れるのか。

｢私もっと安紫君とお話したいなぁ～｣

そういう雨城の目はキラキラとしていて、きっと脳内では恋愛のことについてで一杯だろうな～なんて思う。安紫にとっては最悪だろうけど。

｢あれ、青里間と雨城さんって珍しい組み合わせだね?｣

噂をすれば安紫がひょこっと出てきた。
なんだその登場。とつっこもうとしたが、それよりも先に雨城の口が動いた。

｢安紫君!放課後空いてる?｣

｢?空いてるけど…｣

｢じゃあ校門前で待っててくれるかな…?いっぱい話したいことがあるんだけど…｣

｢お、おう…分かったよ…?｣

お前ちゃんと言葉理解できてんのか。見えないはずの?マークが頭の上に付いてるのが容易に想像できる。

次の日、疲れた様子で登校している安紫。
理由を聞けば雨城とこれでもかというほど恋愛のことについて話してたそう。

本当に仲良くなれるのはいつになるのやら。楽しみな所である。