三ツ谷は私のことが好きらしい。 (ページ6)

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6.放課後の寄り道ページ6

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『もしもーし』

竜「A？校門の前着いたぞ。」

『分かった。まだ教室いるから下降りるね。』

竜「おう、待ってる。変な男に絡まれたらすぐ電話しろよ。俺学校乗り込むから。」

『もー竜兄大袈裟！じゃあ後でね。』

どちらかというと、最大に甘やかし尽くしてくれるのは蘭兄の方だ。だけど竜兄も意外と過保護な所があったりして優しくて大好きだったりする。前にストーカーにあった時、秒で関節キメにいってたし、その後に蘭兄が警棒で殴ってたから殺してしまわないか少し焦ったこともある。

『三ツ谷、じゃあまた明日ね。お兄ちゃん迎えに来てるから私帰るわ。』

三「あ、おう。明日な。絶対来いよ？」

『はいはい、来ますよー』

先程まで話していた三ツ谷に手を振り、私はルンルン気分で竜兄の元へと向かった。

『竜兄！！』

竜「おーおかえり」

『ただいま』

竜「変な奴に話しかけられなかったか？」

『うん、大丈夫。』

竜「ん、よかった。後ろ乗って。」

『最近ずっと蘭兄だったから竜兄の後ろ乗るの久々かも。ねぇちょっと寄り道しようよー』

竜「しょうがねぇな。クレープでも行く？」

『行く！！竜兄だーいすき♡』

竜「ったく、調子いいな笑」

蘭兄はいくら自分と一緒だからと言って、危険な目に遭わせない保証はないからといつも真っ直ぐ家に帰る。対して、竜兄は寄り道したいと言えば乗ってくれるんだよね。もちろん蘭兄の言い分も分かるけど、たまには放課後に寄り道とか学生っぽいことがしたい。

『どうしよ、めっちゃ悩む』

竜「何で悩んでんの？」

『イチゴとチョコ』

竜「じゃあどっちも頼めよ。半分ずつ分けたらよくね？」

『えっ、竜兄天才じゃん。そうしよ♡』

竜「いくら？」

『待って、私が行きたいって言ったんだし私が払うよ。』

竜「だーめ、俺が払う。」

『………ありがと、』

竜「それでいいんだよ。」

蘭兄も一緒にいると少しツンデレだったりするのに、私といる時は至極甘い。砂糖よりも甘い。

クレープを半分こし合って日が暮れてきた頃に帰宅した。もちろん蘭兄にこんな時間までどこ行ってたんだって怒られた。いや、正確には竜兄がだけど。

蘭「危ねぇからあんま連れ回すなっていつも言ってんだろ。」

竜「分かってるって。つーか、そうなる前に俺が守るし。」

蘭「そういう問題じゃねぇよ。Aを怖い目に遭わせんなっつってんの。」

竜「………すみませんでした。」

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