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「…ベルさん？」
暖炉に無心で薪を投げ入れる彼を不思議に思い後ろから声をかけてみたが返事がない
何かあったのだろうか、そう思いそっと近寄ってみるがいまだにポイポイと薪を投げ入れている
「ベルさん…？」
そっと彼の肩に手を触れた、
「大丈夫ですか？」
ゆっくりと振り返ってみる
そこにはヴァリアーを出て行った時よりもさらに美しくなった少女がいた
すこし不安そうな顔をして自分を見ていた
「ああ、うん、大丈夫」
そう返事をしてみればすこし安心したような顔をして彼女は肩に置いた手をおろした
「それならよかったです、体調がすぐれないようなら戻られたほうがいいですよ」
「ほんとに大丈夫だって」
「ベルさんはそういう時はすぐに言いそうですもんね」
そういった彼女は楽しそうに笑った
少し伸びた髪を揺らして、透き通るような目を細めて、
‟あぁ、もうすぐ死ぬのかな”
不謹慎にもそう感じた
考えついたのではなくて、感じたのだ
頭の奥、または心の底、自分の思考の制御など届かないはるか遠くで
「…A、…」
「はい？」
「…たまには遊びに来いよ、ボスが寂しがってる」
ボスごめん。
心の中であやまりながら、とっさにうそをついた
「スク隊長も…」
こいつをこの地から離さなければ
「くそガエルも…」
本能が察した
「ルッスだって…」
この地にとどまり続ける限り、この少女の命の先はないのだと
「だから、な」
そういって顔をあげれば彼女はなんともうれしそうな顔をしてこちらを見ていた
その瞳の美しさは
時間を止めるかのようだった
「…ありがとうございます、ベルさん」
微笑む姿は女神のよう
その美しさは、母のものでもなく、父のものでもなく、
きっとこのいばらの道を歩んできた、
彼女の中で見いだされたものなのだろう
でも‟美しい”と伝えたところで
この少女はきっとはぐらかす
父や母のおかげだと
気づけ、A
お前の命が今にも消えそうなのだと、
この誰も助けてくれないこの地で、
お前は死ぬつもりなのだと
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あいちか(プロフ) - 玲雪さん» はじめまして、いつもこの作品を読んでいただいてるということでありがとうございます、玲雪さんのようなコメントを頂けることはとても励みになりますので、これからもよろしくお願いします。 (2016年10月30日 10時) (
レス) id: 4b1aefde64 (このIDを非表示/違反報告)
あいちか(プロフ) - アキラさん» いつもコメントありがとうございます、やはり定職についてからの定期的な更新は難しくなっていますがやめる気は到底ないのでこれからもよろしくお願いします。 (2016年10月30日 10時) (レス) id: 4b1aefde64 (このIDを非表示/違反報告)
玲雪(プロフ) - はじめまして！いつも読ませていただいてます！この作品大好きです！更新頑張って下さい！！ (2016年10月18日 19時) (レス) id: 898d277df4 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - もうどんどん話が更新されて続きの話が気になってワクワクしてます！！これからも更新頑張ってください (2016年10月12日 0時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいちか | 作成日時：2016年10月10日 22時
