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部屋へ連れ込まれたAは強制的に選ぶ余地もなくソファへと座らされる
「なにか飲み物を持ってこさせようか」
「いえ、大丈夫です」
「遠慮しないで、とびきり上等の酒を持たせよう」
「それよりも…」
何か含んだような言葉にゆっくりと男は振り返る、その先には女が仮面のしたで笑みを浮かべてこちらを見ている、
男はそれだけで高揚した
「…私のこと、知りたくないんですか？」
少し首をかしげて見せたその仕草はもう、男を取り込むのには十分だった
男は手をかけようとしていたルームフォンから遠ざかり、Aのもとに歩み寄る
そしてAの顎に手をかけると少しばかり上に傾ける、見上げた先には男の目が、それはやけに光って見えた
「君は僕に何をくれるんだ？」
「…すべてを」
「気に入った」
男は一言そういってAを抱き上げるとベットへと向かい歩く
ベットと男を見やるAの目は冷酷にぎらついていることにこの男は気づけなかったのだろうか
ベットにそっと降ろされその横に男が並ぶようにして座る
二人分の重みでベットが少し沈んだ
「…意外と紳士なんですね」
「焦ってはカッコ悪いだろう」
「そうですね」
「君は僕に媚びないんだね」
「…媚びるほど、出来てもないですから」
「そんなことないだろう」
そういって腰に手をまわす
「こんなに美しい人に僕は出会ったことがないよ」
「寂しい人生でしたね」
「ハハハ！全くだ！」
‟君を僕の夫人にしてあげるよ”
耳元でささやかれた言葉にAは驚き目を見開いた
「…え、…」
「光栄なことだろう、君は将来のマフィアのトップの夫人になるんだ！」
「マフィアのトップ…？」
Aにはなんのことかわからなかった
自分が知っているマフィアのトップとは、ボンゴレのことだ、何を間違えてもそこだけは絶対にゆるがない
「マフィアのトップって…」
「僕はいずれボンゴレをも堕としてみせるさ」
「‟も”って…」
「気になるかい？」
「…」
答えなど分かり切っていたのだ
されど、確認しておきたかった、この男を本当に殺していいのか
その迷いはこのあとすぐに断ち切られることになる
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あいちか(プロフ) - 玲雪さん» はじめまして、いつもこの作品を読んでいただいてるということでありがとうございます、玲雪さんのようなコメントを頂けることはとても励みになりますので、これからもよろしくお願いします。 (2016年10月30日 10時) (
レス) id: 4b1aefde64 (このIDを非表示/違反報告)
あいちか(プロフ) - アキラさん» いつもコメントありがとうございます、やはり定職についてからの定期的な更新は難しくなっていますがやめる気は到底ないのでこれからもよろしくお願いします。 (2016年10月30日 10時) (レス) id: 4b1aefde64 (このIDを非表示/違反報告)
玲雪(プロフ) - はじめまして！いつも読ませていただいてます！この作品大好きです！更新頑張って下さい！！ (2016年10月18日 19時) (レス) id: 898d277df4 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - もうどんどん話が更新されて続きの話が気になってワクワクしてます！！これからも更新頑張ってください (2016年10月12日 0時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいちか | 作成日時：2016年10月10日 22時
