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「おら、A起きろ」
「Aー、もう着きますよー」
暫しの眠りのあと、肩をゆすられ目を覚ますと顔にかかるスクアーロの髪がくすぐったくて体をよじった
そこによってたかるベルやフランも面白そうにAの頬をつつく
「んんぅ…」
Aが顔をしかめてもお構いなしだ
「ほら！二人ともやめなさい！Aちゃんがまた機嫌を損ねちゃうでしょ！」
「ルッスの言う通りだぁ”、二人とも離れろ」
二人が舌打ちをしながらAと距離を置くとAはもそもそと起き上がり、ゆっくりとスクアーロの懐を抜け出した
機嫌はもうすっかり直っているのか、それともまだ眠りから完全に抜け切れていないのか
よたよたと歩くところを見るとおそらく後者だろう
「Aこけるなよー」
ベルがそこへすらりと歩み寄って手をとってやれば、素直に手をにぎり、ぼーっとしている
まだ半分は夢の中か
「まだ寝てんのかー？」
「…寝てない」
のらりくらりと動いて何をするかと思い皆が見守っていると、さきほどまであれほど嫌がっていたヒヒールのもとへ
ヒールはAが投げ捨てたまま、床に転がり落ちていた
「お？Aそれ履くのか？」
「…」
Aはゆっくりとヒールを拾い上げたがそれ以上の動きは見せず
顔を見ればまだ納得してないことは言わずもがな
「…持つだけなの？」
「…そうです」
ベルの問いにゆっくりとうなずいて見せたAにルッスは大きくため息を吐いて頭を項垂れた
スクアーロやベルは苦笑いをしたがもう半ばあきらめているようだ
「まぁ、嫌なもんは嫌だよな」
「そうですよ、嫌なものは仕方ないです」
「もう！そこの二人！Aちゃんを甘やかさないで！」
「えー、ルッス、さっきと言ってることが違いますよー」
「そうだ、そうだー、さっきまで甘やかしてあげましょ。とか言ってたくせに」
「それとこれとは別なの！！」
ルッスが癇癪を起しているところ、ゆらりと歩み寄ってきたXANXASはゆっくりと口を開く
「A、用意を」
「…」
「…お前にはまだ話していなかったが、ここへ連れてきたのには理由がある」
ぴくり、と肩を揺らして顔をあげれば、
何やら神妙な面持ちをしたXANXASがいた
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あいちか(プロフ) - 玲雪さん» はじめまして、いつもこの作品を読んでいただいてるということでありがとうございます、玲雪さんのようなコメントを頂けることはとても励みになりますので、これからもよろしくお願いします。 (2016年10月30日 10時) (
レス) id: 4b1aefde64 (このIDを非表示/違反報告)
あいちか(プロフ) - アキラさん» いつもコメントありがとうございます、やはり定職についてからの定期的な更新は難しくなっていますがやめる気は到底ないのでこれからもよろしくお願いします。 (2016年10月30日 10時) (レス) id: 4b1aefde64 (このIDを非表示/違反報告)
玲雪(プロフ) - はじめまして！いつも読ませていただいてます！この作品大好きです！更新頑張って下さい！！ (2016年10月18日 19時) (レス) id: 898d277df4 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - もうどんどん話が更新されて続きの話が気になってワクワクしてます！！これからも更新頑張ってください (2016年10月12日 0時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいちか | 作成日時：2016年10月10日 22時
