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「出てけ！」
「「⁉︎」」
病室前に響く突然のディーノの怒号、廊下にいた部下たちは慌てて病室に飛び込んだ
「ボス！どうしました⁉︎」
飛び込んだ先、目前に広がるのは拳をきつく握りしめ目を吊り上げたディーノと、ディーノの突然の怒号に驚いたのだろうか、椅子は横に倒れAは床に尻もちをついていた
ディーノの息は未だに荒くその目はAを見下ろす形で睨んだままだった
「おいおい、どうしたんだよ？Aも大丈夫か？」
すかさずロマーリオが間にわって入りAの脇に手を差し込み持ち上げ立たせる
Aもディーノも何も言わなかったがお互い目だけは逸らすことは無かった
「何があったんだよ？」
「…」
「…おい、A」
ディーノの地を這うような低い声が静かに、目の前に見据えた相手だけを指す
Aも何も言うことなく、ロマーリオもその明らかに怒っているディーノに何も言えないし、廊下にいた時室内の話が漏れてくることは無かったので怒号が飛ぶ直前の話の内容が分からない
「…さっきお前が言ったこと、今すぐ取り消せ」
「…やだ」
Aの拒絶の言葉に部屋の空気が一段と張り詰める
息も苦しくなるような空間
余計な音を立てることすら許されず全員が身動きも出来ない
「…もう一度言う、取り消せ」
「やだ」
「A！」
「やだ！」
「なら出てけ‼︎二度と来るな‼︎」
そう言ってボスは手を払いのけた
その際にスタンドに置いてあったAが持ってきたバスケットに手が当たりそれは無情にも大きな音を立てて床に叩きつけられ、果物は散りワインは砕け弾けた
床には赤ワインの飛沫が飛び散りそれは俺たちの足元までもたどり着いて靴を汚した
「…っ、…」
息を飲んだAの顔は今まで見たことないほど感情豊かに悲しげで
どうして今なんだとディーノは思った
しかし砕けたワインは二度と戻らない
Aはロマーリオの腕を振り解くと立ち尽くす部下たちの間を抜けて出て行ってしまった
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あいちか(プロフ) - 泣き虫少女さん» 50話直しました、指摘ありがとうございますm(__)m (2015年4月3日 12時) (
レス) id: b69e9147a1 (このIDを非表示/違反報告)
泣き虫少女 - 50のツナ(?)の発言、『クローン』じゃなくて、『クローム』では…？ 後、この作品、泣けました！感動作ですね！！ (2015年3月28日 18時) (レス) id: 31c25ee666 (このIDを非表示/違反報告)
風化 - 面白いけど……小説としては中身が薄いのでは？表現にムラがあるし…… (2015年3月16日 23時) (レス) id: c4c6409a6e (このIDを非表示/違反報告)
あいちか(プロフ) - 蝉時雨さん» 応援ありがとうございます！今回の作品に比べて続編はディーノとの絡みは少なくなって感動してもらえる所は劇的に減ると思いますがその分ある人たちとの絡みが格段に増えます！続編もよろしくお願いします！ (2015年1月31日 16時) (レス) id: b69e9147a1 (このIDを非表示/違反報告)
あいちか(プロフ) - 氷輝さん» 応援ありがとうございます！無事続編に行くことが出来ました！続編の話は修行の話が中心になると思うのでディーノとの絡みは少なくなりますが続編もよろしくお願いします！ (2015年1月31日 15時) (レス) id: b69e9147a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいちか | 作成日時：2014年12月23日 23時
