愛よ、僕を導いてゆけ２

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最初の乗り物に乗ると、二人乗りだった。

佐久間は私たちに遠慮してくれて私と智瑛が二人で乗った。

次も同じ。また次も佐久間は一人。




「ねえ、次の乗り物は私一人で乗るね」


秀斗「いや俺が一人いいよ。」



智瑛がお手洗いに行ってる間、話を済ませようと持ちかけた。

無論、佐久間は拒否。




「なんか申し訳なくなるよ」


秀斗「なにそれ、笑。

そんなこと気にすんなって。」


「....佐久間。智瑛と乗りたいでしょ？」


秀斗「...いや、べつにそんな」



少しだけ瞳が揺れた。

なんか悔しいけどやっぱりって。佐久間は遠慮してるって。






「強がんなよ。ちゃんと欲しいものは欲しいって言わないと後で後悔するよ？」


秀斗「でもさ、」


「乗りたいの？乗りたく無いの？どっち！？」





グイッと顔を近づけて迫ると、ふぅと息を吐いた佐久間。





秀斗「乗り、たい」


「....最初から素直になってよ」





本当に乗りたかったんだなって思い知らされて、凄く虚しい気持ちになるんだから。





秀斗「ありがとう、天野」


「なによ急に改まって。気持ち悪いなぁ」


秀斗「なんだよきもいって。人が素直にお礼言ってるのに。」

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