愛よ、僕を導いてゆけ２

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ガチャン





奏「お姉ちゃんのこと、好きなの？」


「....へ？」





ドアが閉まった途端、後ろから少し硬くなった子供の声。

いや、一人しかいないんだよなぁ


奏くんを見ると嘲笑うような表情。





奏「お姉ちゃんは全く相手してない感じだったね。」


「...いや、まだ好きだとは...」


奏「好きじゃなくて、他人の兄弟の世話しないでしょ」


「......」





あれ。

何も言えないんだけど....

すげぇ。ごもっとものこと言ってるよ、奏くん。

なんか、誰かに似てるような..この性格。





奏「知ってるよ、お兄ちゃんの魂胆。

僕を取り行ってもっとお姉ちゃんに近づこうってことでしょ？」




ピシッと指を向けられ、何故か降参のポーズをする俺。

それを見て勝ち誇ったような顔の奏くん。


....わかった。知念だ。

こいつ..知念に似てる。




「....奏くん..何歳だっけ？」


奏「９歳。

だからってバカにしないでよね。お姉ちゃんは渡さないから！」




級の子どもらしく喋ったと思えば、天野さんの事。

うん、わかるよ。


天野さんがお姉ちゃんだったら俺もべったりくっついてたし、

彼氏がいたら策を練って排除してるだろう。





「いや、俺は奪いにきたんじゃないよ！

仲良くしよ？」




本当は彼の言った通りのことをしようとしたけど、もういいや。

ていうか奏くんと純粋に仲良くなりたい。

そう考えが変わったみたい。





奏「....ほんと？」


「うん。ゲームとかする？あっ、何か食べたいものでもある？

お兄さん作ってあげる。」


奏「...オムライス。」




そこは大ちゃんと一緒ね。

...なんだか俺、行けるような気がしてきた！




「お邪魔しまーす！」

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