アイビーが運ぶ幸せは

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続き

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side 渡辺


半歩後ろをトボトボと着いてくる目黒

いや、わかりやすすぎるだろ


渡｢目黒もなんか飲む？｣

目｢...ココア｣


お互い別にトイレに用事があったわけじゃないから
ぶらぶら歩き回って自販機の前にたどり着いた

ガコンと音を立てて落ちてきたココアを目黒に渡し、
俺はなににしようか考える

...俺もココアにしようかな

同じように落ちてきたココアのプルタブを開け、一口飲む

あっめぇな

チラッと椅子に腰かけた目黒を見ると
ココアの缶を握りしめたままボーっとしている

...これはやばいな

でもせっかくのサプライズだからネタバレは避けたい

ひとりだけ抜け駆けしておめでとうを言うのもなし

準備が出来たか確認しようと思っても
撮影終わりだからスマホは楽屋だし

あー、やらかした

なんて思ったそのとき、廊下の角からふっかが現れて
俺にだけ見えるようにOKサインを出した


渡｢よし、楽屋戻るぞ｣

目｢え、うん｣


半ば強引に目黒の腕を引っ張るようにして楽屋を目指す

シーンとした建物

あたりまえか、スタッフさんも巻き込んでるんだから

ってあぶねえ、楽屋間違えるとこだった


渡｢目黒、入れ｣

目｢でも...てか楽屋こっちだっけ？｣

渡｢いいからいいから｣


自分でも雑だなあって思うけど
こうでもしないと楽屋入んないじゃん

目黒が不思議に思いながらも楽屋のドアを開けた瞬間、


メンバー＆スタッフ｢お誕生日おめでとう！！｣


パッと電気がついて
おめでとうの言葉とうるさいほどのクラッカー


岩｢ほら、翔太も｣

渡｢おう｣


目黒に続いて楽屋に入って
照に渡されたクラッカーを目黒に向かって放つ


渡｢ハッピーバースデー、目黒｣

目｢ぇ...｣


驚いて両手で口をおさえる目黒

瞳にはだんだん涙がたまってきて、ついに一筋零れだした

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