炎柱が愛してやまない愛柱の少女の話【鬼滅の刃】

拾肆話 ページ19

炭治郎side


『ぁ……フフっ、久しぶりだね。



　 竈門炭治郎くん』



そう微笑んだ愛染さん



改めて見るととても綺麗な人だ




善逸「……おい、炭治郎。


　 てめぇ！！なに、こんな美少女と


　 仲良くしてんだ！！あぁ！！！


　 羨ましい！！


　 はじめまして！


　 我妻善逸と言います！

　 結婚してください！！！！」



はぁ……善逸は相変わらずだ




『……我妻善逸くん。よろしくね。


　……結婚はごめんね


　善逸くんにはもっと素敵ないい人がいるよ』


そう丁重に断りを入れて、微笑んだ



おっとりとした話し方


すごい優しい匂いがする



炭治郎「あ、動き出した」



伊之助「おおぉぉ！！！速ぇぇぇ！！



　 俺、外に出て走るから

　
　 どっちが速いか競争する！！」


善逸「バカにも程があるだろう！！」



煉獄「危険だぞ！！いつ鬼が出てくるか

　 分からないんだ！」


『えぇ、そうです。伊之助くん』



え、鬼？



出るのか、鬼が。



善逸「え



　 嘘でしょ？！出るんですか？！


　 この汽車！！」


『えぇ、出ます』



淡々と話す愛染さんは


ほぼ無表情で、感情が読めない



善逸「出んのかい！！嫌ァ────ッ！！


　 鬼の所に移動してるんじゃなくて


　 ここに出るの？！


　 嫌ァ────ッ！！


　 俺降りる！！！」



少し顔を歪ませて善逸の叫びに耐える


『短期間のうちにこの汽車で四十人以上の人が


　行方不明となっています。


　数名の剣士を送り込みましたが全員


　消息を断ちました


　だから、柱であるボクと煉獄様が来ました」



フッと微笑んだり、無表情になったり



この人の感情は本当に読めない




車掌「……切符……拝見致します……」



ん？なんだ？


『車掌さんが切符を確認して切り込みを


　入れてくれるんですよ』




ん？




なんだろう





嫌な匂いがする



車掌「拝見しました……」









Aside






ここは……ボクの家？




母「……なに見てるのよ



　 気味が悪い」


父「……なぜ、ここにいる？


　 出ていけ。お前の居場所はここにない」



自分の姿を見ると、ボロボロの服を着て


宇髄さんが褒めてくれた銀髪もボサボサだ



日輪刀もない


隊服は？


煉獄様から頂いたボクの命よりも


大事な羽織は？




一旦切ります……





　

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