〇six ページ6
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どんなに馬鹿だって思われてもいい。
相葉くんにとって私が、
少しでも残っていて欲しい。
私、相葉くんが好きすぎて
おかしくなっちゃいそうなくらいに大好き。
入学式の日。
私は彼を遠くで見た。
その時彼は、
女の子にハンカチを渡していた。
その紳士的な優しさ、
人間的な優しさ、
太陽のような明るい、クシャっとした笑顔。
その全てに一目惚れしたんだと思う。
一年の時は彼と同じクラスになれなかったけど、今は同じ。
...今日まで勇気が出なくて、
話し掛けられなかった。
彼はバレンタインとかクリスマスとか。
なにか行事のある度に
山のようにたくさんのお菓子を持っていた。
私も山のような中の一つ。
...どーせ、食べてもらえてないだろうけど。
少し手の込んだもの、
作っちゃうのは、
彼に少しでもおいしい、って思われたいから。
...食べられることもないのにね(笑)
毎年実ることのない思いを
胸に閉まってきた。
こんな思い、伝えたところで
儚く散ってしまうだけ。
なら伝えないよ、私は。
......なのにさ。
相葉くん、ずるいよ。
今日突然話しかけてきて。
勝手に浮かれてる自分がいる。
...相葉くんの特別、なんて
なれるわけないのに、
ばっかみたい。
...頭ではわかってるはず。
なのにね？
心は、まだ。
どくどくって。
いつもよりも速いペースで
鳴り続けてるの。
もう、話しかけられてから
２時間経ってるのに。
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...私、馬鹿だ。
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作者名：ザモザモ | 作成日時：2013年12月6日 18時
