崩される日常 (ページ25)

今日:15 hit、昨日:3 hit、合計:72,933 hit

23話ページ25

Ｎ side

生徒指導室に行けば、先ほどの3人の男子生徒は

俯いて椅子に座っていた。

Ｎ「相葉さん、熱中症になったみたいですよ。」

そういえば、3人とも苦虫を噛んだような顔になる。

O 「その表情はどっちの意味？
後悔？それともあーばちゃんに重症を
負わせられなかった悔しさ？」

冷静に淡々と大野さんが話す。

O 「君たちがした事は殺人未遂だ。
犯罪だよ。この猛暑の中倉庫に閉じ込める
なんて人として終わってるじゃん。
それなりの覚悟してるのね？」

生徒「僕達はただ！あいつが邪魔で､､､。
いつも授業なんて受けないくせに
試験でいつも1位になってて、
普段から努力している僕達をあいつは
簡単に踏み潰してトップに立つんだ。
それが許せなくて、少し困らせてやろうと
思って、倉庫に閉じ込めただけなんです！
殺そうだなんて思ってなかった…。」

O 「閉じ込めただけ？殺そうと思ってなかった？
ふざけるな。結果は違う。立派な殺人未遂だ。
君らがあーばちゃんに及ばなかったのは
あーばちゃんのせいじゃない。彼に八つ当たり
するなんてお門違いだ。
確かに君たちは努力していたかもしれない。
君たち学年で５位以内に入ってるんだろ？
君たちは間違いなく秀才だ。しかし、
努力が認められなかったからって
人を苦しめてはいけない。ましてや、
死に繋がるような事をするなんて
どんな理由があろうとしてはいけない。
それすらも分からないなんて、
本校の生徒以前に人として愚か者だ。｣

Ｓ「今回の件を重大なものと考慮し、
処分を与える。処分の内容は
後日明らかにする。それまで自宅待機だ。
これは、警察にも話を通す。それ程
重大な過ちを君たちは犯した。
その事を覚えておきなさい。」

ひとまずは落ち着いたみたいですね。

大野さんがあそこまで怒るのは久しぶりに

見ましたね。

あとは、相葉さん。あなただけですよ。