26 ページ35
「………」
いつの間にか寝ていたみたいで、俺は壁にもたれていた。
懐かしかったな。
あのあと結局俺は、カスミに落ちたんだっけ。
耐性ねぇの。
「……三葉んとこ、行くか」
と言って、起き上がる。
部屋から出ていく。扉を閉めて、
歩き出す。
「そういや……カスミ、あのとき
何言おうとしたんだ?」
___ねぇ……A。私……実はっ
◆
「三葉。俺だ、いるか?」
コンコンとノックをし、そう言った。
だが、返事がない。
寝たか。
「はい、A様」
と、声だけ飛んできた。
「入るぞ」
「……はい……」
何故か小さな声で、そう言う。
俺は、とにかく扉を開けて、三葉を捜し出すことに。
すると、部屋に三葉がいた。
「どうした。妙に辛気くせぇ……?」
その、三葉の後ろにある物に眼が行く。そう、それは、
「カスミの……ピアス?」
俺の元女の、物があった。
ピアスは俺が小さい頃、あげたものだ。
今はダメだが、大きくなったら、つけろ。と言って、やったもの。
「何故……お前が持っている?」
「すいません」
「それは、なんの謝罪だ」
責めるように俺は、つよく問い掛ける。
三葉はあの頃とは違う。
怯まず、言う。
「第十三位始祖、一瀬カスミを討伐しました」
と。
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暁の雨 - クッキーさん» ありがとうございます!不潔で面白くないかな、と思いましたが。救いの女神!更新頑張りますね!! (2017年3月11日 10時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
クッキー(プロフ) - とても面白いです!!!!! 更新頑張ってください^_^ (2017年3月10日 19時) (レス) id: e81086d7ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ