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「真昼。まだいるか?」
あのあと、カスミとは別れて、家に戻った。そして翌日、妹の部屋を俺は訪れた。
部屋の扉が開く。
中から、妹……真昼が顔を出す。
「あらお兄ちゃん。どうしたの?珍しいじゃない」
「気まぐれに兄は、妹の部屋に来るんだよ」
「そんな事言ってー、本当は襲いに来たんでしょー」
アホか。と、言って真昼の頭を優しく叩いた。真昼は楽しそうに、いたーい。などと言った。
そんな妹は可愛くて、俺は彼女の頭を撫でた。
驚いたように目を見開いたが、無視して、部屋にあったソファに座る。真昼も隣に座った。
「……えへへ」
と、急に真昼は笑った。
「なんだよ」
「……うん」
「最近、二人きりって無かったじゃない?だから、懐かしくて」
確かに。
真昼は優秀だから、毎日のように訓練がある。俺もだが。
暮人兄さんによく、チェスをやれと言われ、俺達はこのような時間が無かった。
「ここに、シノアもいれば完璧なんだけどなぁ」
真昼、シノア、俺は血が繋がってる兄妹だからだろう。俺はポケットから携帯を取り出した。
「携帯だ!お兄ちゃん、ズルいー!」
「お兄ちゃんは早く貰えるんだよ」
軽くあしらって、部下に電話をする。それから、数分後、
ガチャと扉が開いた。
真昼が反応する。
扉のところに立っていたのは
「も〜お昼寝してたのに、無理矢理起こすなんてひどいですよ〜」
シノア。
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暁の雨 - クッキーさん» ありがとうございます!不潔で面白くないかな、と思いましたが。救いの女神!更新頑張りますね!! (2017年3月11日 10時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
クッキー(プロフ) - とても面白いです!!!!! 更新頑張ってください^_^ (2017年3月10日 19時) (レス) id: e81086d7ab (このIDを非表示/違反報告)
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