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「……ん」
まだ外は暗い。真夜中ぐらいだろう。
夕食を取ってなかったな。
ベッドから起き上がり、あたしは食堂へと足を進めた。
が、止まる。
何故なら___寝る前に開けてなどいなかった、窓が飽いていたから。
「っ」
すぐに《鬼呪》を構える。
一応あたしも、名門だから刺客が来るかもしれない。
世界は、破滅したが。
「………」
風の音と、異常に早いあたしの心臓の音。それだけが、耳を支配する。
でも、《鬼》のおかげか、ある音を捉えた。
ブーツのような……高い音が、一瞬、一瞬のときに鳴る。
それは、あたしの周りを回っていて。
奴はあたしをいつでも殺せる状態だと言うことだ。
そして、その音が後ろへと鳴った瞬間。
「おりゃああああっ」
あたしは《鬼呪》を振り下ろした。
すると____
「一瀬……カスミ……!?」
「こんばんは」
彼女がいた。
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暁の雨 - クッキーさん» ありがとうございます!不潔で面白くないかな、と思いましたが。救いの女神!更新頑張りますね!! (2017年3月11日 10時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
クッキー(プロフ) - とても面白いです!!!!! 更新頑張ってください^_^ (2017年3月10日 19時) (レス) id: e81086d7ab (このIDを非表示/違反報告)
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