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番外編 ホワイトデー ページ16

「お返し?」
「ああ。バレンタインデーの」

「んなもん、知るか」

「小百合達から貰ったんだろ?
お返しがないと、悲しむだろうなー」

「あ?……」

なんだかんだ言ってこいつは
お人好しだからな。

「同じ物をあげたらいいんじゃねぇか?」
「うお。凄いシンプル」

だが、あれこれ考えて

時間が惜しくなるからな……

仕方ない。同じチョコをやろう。
だが、問題がある。

「俺はチョコの作り方を知らないぞ」

と言うとグレンは
携帯を取り出した。

「小百合か?馬鹿にチョコの作り方を
教えてやれ」

「俺、柊家なんだが?」
「関係ないね」

___では!始めましょうか!

エプロンを身に付けて
言った。小百合。

何で俺までエプロンを?

「実はバレンタインデーの時、
三葉ちゃんも教えてほしいって

言ってきたんですよ」

……ああ。小百合にか。

のわりには、酒の味がかなり
したけどな。

「あ、良い感じです!
そのままチョコを切ってください」

「……難しいな」
「慣れれば簡単です!」

「小百合はグレンにあげたか?」

「……はい。照れながらも
受け取ってくださいました」

「あいつらしいな」
「まったくです」

と、笑いながら作る。

「できましたねー!」

目の前には、上手く出来たチョコ。
普通に四角だが。

「あ、その紫のリボン」

「ん?三葉の瞳の色と同じにしたんだ」
「……ふふ」

と、微笑ましそうに
小百合は笑った。

そして言う。

「兄妹でもないのに、
行動も言動も、まったく一緒ですよ」

それは恐らく

三葉の事だろう。

俺達はそんなに似てるだろうか、
人から見れば似てるのか。

「では、A様!ファイトです!!」

「ああ……手伝ってくれた礼だ。
一つ良い事を教えてやるよ」

「え?」

小百合の耳元で、囁く。

「グレンが近々お返しをしてくるぞ」
「……!」

それを聞いて、小百合は
頬を染める。

「……ありがとうございます。A様。
いいホワイトデーになることを

祈っていますね」

「助かる。俺も、センスがある
お返しを祈っとくよ」

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設定タグ:終わりのセラフ , 三宮三葉、恋愛 , 柊真昼、双子   
作品ジャンル:アニメ
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暁の雨 - クッキーさん» ありがとうございます!不潔で面白くないかな、と思いましたが。救いの女神!更新頑張りますね!! (2017年3月11日 10時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
クッキー(プロフ) - とても面白いです!!!!! 更新頑張ってください^_^ (2017年3月10日 19時) (レス) id: e81086d7ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁の雨 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年3月7日 20時

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