番外編 ホワイトデー ページ15
「あ?三葉にチョコを?」
深夜が部屋にやって来て
チョコをやらないのか、と聴いてきた。
「やらないね。男が作るとか
気持ち悪りぃだろ
それにチョコのお返しは俺だ」
「君達最近やりすぎでしょー」
俺は悪くない。
三葉が可愛いのが悪い。
「でも、さすがに何かは
貰いたいんじゃない?」
「……フム。何かか……」
__とは言え、女は何を貰って
喜ぶんだ
指輪か?結婚するわけでも
ねえのに…
花か?すぐ枯れるだろ
「わたくしですか?わたくしは
グレン様から貰えるのなら、
何でも宜しいです」
「お返し、ですか……
特にこれがいいとかは分かりません」
「何でグレン限定なんです!?
わ、私は何もいりません。
皆さんといられるなら……」
「___そうか」
三人組に聴いて無駄だったか。
ならもっと無駄な奴に……
「………」
俺はグレンが置き忘れている、
《鬼呪装備》を見下ろす。
そして、触れる。
___兄さん。久し振り
元気でした?
目の前に立つ、妹。
真昼、《鬼》になった柊真昼。
「ホワイトデー、お前は
何を貰いたい?」
『そんなくだらない事を
聞きにきたんですか……そうですね』
う〜んと唸って、真昼は言う。
『やっぱり、グレンかなぁ』
「そう思ったよ。依存症」
『もう。ひどいですよ』
『用件はもう無いですよね?
グレンが来る前に、帰しますよ』
___ああ。助かる
目を開けると、グレンの執務室だった。
そしてちょうど
「……何してやがる」
奴が帰ってきた。
俺はにこっと笑って
「悪戯しよーっと思ってさ」
「はっその前に来れてよかったよ」
あ。グレンに聞くか
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暁の雨 - クッキーさん» ありがとうございます!不潔で面白くないかな、と思いましたが。救いの女神!更新頑張りますね!! (2017年3月11日 10時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
クッキー(プロフ) - とても面白いです!!!!! 更新頑張ってください^_^ (2017年3月10日 19時) (レス) id: e81086d7ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ