番外編 バレンタインデー ページ13
Aside
2月14日、バレンタインデー。
三葉は用意しただろうか。
「A様!」
と、五士が呼ぶ。
「なんだよ。と言うか何でいる」
「だってバレンタインデーだよ〜?」
「五士が言うには、どれだけ
女子から貰えたか競うらしいし」
くだらねぇ事を
一般市民はしてるんだな。
「俺は合計15個貰えました!!」
「……五士。お前モテるんだな」
「なぁっ!?今のは凄い
ショックです!!」
だが、五士もイケメン
の内に入るのだろう。認める。
「深夜様は?」
「僕〜?僕は、52個だけだよ?」
「今のもショックです」
明らかに負けてると
思う。
「グレンには聞かないのか?」
と言うと、
「忘れてた!A様!!
後で数、教えてくださいよ!!」
五士は慌てて執務室から
出ていった。
「……で、君は相変わらず
誰のも受け取っていないのかい?」
深夜は俺を見つめて、言う。
「いや。受け取った」
「あれ?珍しい、誰から?」
「葵とシノア」
「………」
「シノアちゃんなら分かるけど、
三宮葵?」
それは俺も不思議だった。
何故あいつが、と。
___チョコ?
『はい。バレンタインデーなので』
『……お前、俺が嫌いなんじゃないのか?』
そう聞くと葵は。
『貴方が一方的になだけです』
と言った。
『暮人兄さんは?』
『……敬愛しております』
『ずっと俺か?』
『………』
そう聞くと葵は頷いた。
『……葵。俺は』
と言おうとした所で
『三葉がいる。知ってます。
ですが、こう言うイベントは
宜しいでしょう』
そう告げた。
諦めてるが、渡すと。
『………』
『あ……』
『なんだ』
『いえ。受け取って
くださるのだな、と』
無表情な葵の表情は
嬉しそうだった。
___それで受け取ったんだ?
「ああ。好意を踏みにじる
ような事は、あまり好きじゃない」
そう言うと深夜は
言った。
「三葉ちゃんの好意を
踏みにじるんじゃないの?」
「……そうだが」
そうすれば、行き場のない葵の気持ちは
どうなるんだ。
「まあ、いいけど。じゃあ。
三葉ちゃんが来る前に退散するよ」
「そうしてくれ」
深夜は出ていった
のと、同時に
「A様、御時間
宜しいでしょうか?」
三葉が執務室に来た。
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暁の雨 - クッキーさん» ありがとうございます!不潔で面白くないかな、と思いましたが。救いの女神!更新頑張りますね!! (2017年3月11日 10時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
クッキー(プロフ) - とても面白いです!!!!! 更新頑張ってください^_^ (2017年3月10日 19時) (レス) id: e81086d7ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ