デレるさん。【歌い手】

14日目 ページ17

まふまふside



『お風呂、ありがとう』




そう言って髪をタオルで拭きながら、
お風呂から出てきたAちゃんはいつもより色っぽくて。



不覚にもなんだか少しドキッとしてしまった。





｢Aちゃん、僕だって男だよ？
そんな無防備にしてていいの？｣




なんて冗談交じりに言えば




『や、やめてよまふくん！』




とお風呂上がりで火照った顔がさらに赤く染まる。


可愛すぎる...w






｢アハハ、冗談だよーw
ほら、ドライヤーしてきな？風邪ひくから。｣


『まふくん本当にそーゆーの良くない！
でも、心配してくれてありがとう。』





ツンデレか！みたいなことを言いながらAちゃんはドライヤーをし始める。





なんて可愛い友達を持ったんだ僕は...。




恋愛感情とかはないよ？もちろん。





なんか、妹を見ているようで。
ドライヤーをしている頭をわしゃわしゃすると、わっ！と言って驚くAちゃん。





そらるさん、可愛い彼女がいていいなぁ...。w



少し僻みのようなことを思った。





明日そらるさんが来た時、Aちゃんが戸惑ったりしないかな。




そうだ、天月くんにも明日来てもらおう。


"明日、僕の家に来て。計画実行するよ。"




明日、連れ戻しに来た時、天月くんが"Aちゃんを奪う"的なことを言えばそらるさんはきっと必死になってAちゃんを取り戻そうとするだろう。




Aちゃんにはそらるさんが来ることを伝えていないから、


その時、そらるさんと天月くんのどちらを選ぶのか。




試すって言ったら聞こえが悪いけど、

元々浮気相手の役は天月くんがやる予定だったし、これもいいかもしれない。


僕は付け加えて天月くんに計画を送った。

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