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『……駄目だ』
「………」
『お前はここに居られればそれでいいかもしれないけど』
『…それは俺にとってマイナスにしかならない』
『…俺のメリットがないんだよ』
目の前にいるコイツは、口を閉じたまま動かない。
長い前髪が目元にかかり、感情が読み取れない。
聞いてるのか?と思い、声をかけようとした瞬間、
コイツの口がゆっくりと開いた。
「……お前にメリットがありゃいいんだな?」
『……ん?』
「お前にメリットがあれば、ここに居てもいいんだな?」
『……え、?』
「んじゃ、俺がお前の飯を作る。三食全部作ってやる。」
『………あ、え?』
「ろくな食生活してねぇお前にピッタリだろ?」
理解できない俺を置き去りに、勝手に話が進んでいく。
え、なに?飯?飯作ってくれんの…?
いやまぁ、確かにありがたいけど…
「はい決定ー」
『え!?』
俺の承認もなしに部屋へ戻っていくコスプレイヤー。
その後を追って部屋に入れば、テレビの続きをみていた。
何なんだコイツは……
何で俺はこんな変人に流されているんだ……
何だが無性に腹が立って、
このイライラを洗い流す為に風呂に入る事にした。
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スノウ(プロフ) - 面白かったです!!男主のツンツンの所が良かったです!これからも更新頑張ってね! (2016年12月4日 18時) (レス) id: 3d3f94c80b (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 仁さん» はじめまして!コメントありがとうございます(*´ω`*)お、面白いですか?うへへ(*´∀`) (2016年4月9日 23時) (レス) id: b8d350c1fc (このIDを非表示/違反報告)
仁 - 面白すぎて爆笑した! (2016年3月20日 7時) (レス) id: a5466deddc (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 坂田銀猫さん» コメントありがとうございます。面白いって言っていただくのは、やっぱり嬉しい物ですね。頑張らせていただきます(*´∀`) (2015年11月28日 7時) (レス) id: 0fe60195e6 (このIDを非表示/違反報告)
坂田銀猫 - とっても面白いです^^更新ファイトです (2015年11月23日 21時) (レス) id: 21ff7585d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:A | 作成日時:2015年9月6日 20時