番外編 １-１１ ページ44
キスしていい、とは。
キスって、kissのことだよね？
唇合わせるやつ。
顔が急激に熱くなる。
えっ、はぁ？
何で聞くの、そんな恥ずかしいこと！
頭の中では大騒ぎだけど、全く言葉に出ず、黙ってしまう。
…こんなことしたら嫌がってると勘違いされちゃう…。
動揺してさまよわせた瞳を斜め下にむける。
「やめておこっか。」
ホソク息を吐くように笑って、離れる気配がする。
「ダメっ」
咄嗟に顔を上げて、ホソクの腕をつかむ。
驚いたホソクと目を合わせる。
「したい…です。」
やっぱり恥ずかしくて俯く。
「……。」
しばらく返事がなく、つかんだ腕を離そうとすると、ホソクが小さく呟く。
「…あー、もう。まじ……。」
顔を上げた瞬間、頬に手を添えられ唇が重なる。
いつもは一回して終わりだが、今は何度も何度も重なる。
触れるだけのキスが、だんだん下唇を甘噛みするようなキスに変わる。
「っん…」
頭がクラクラして目をぎゅっと瞑る。
胸が苦しくなって、目を開けてもチカチカするくらいになった時、ホソクはようやく私を解放した。
「ごめん。苦しかっただろ？」
目を開けると至近距離にホソクの顔。
キスしたからか、なんだかセクシーだ。
「ううん、大丈夫。」
景色を見ると、いつの間にか頂上は越して、下りになっていた。
少女漫画でよくある、「観覧車の頂上でキス」をしちゃったんだよね。
あれ、憧れだったんだよな…。
まさかその憧れが叶うなんて。
「A。これ…。」
ホソクがいきなり差し出してきたのは、このテーマパークの包装がされた小さな箱。
「何これ。」
開けてみて、と促されるままに箱を開く。
「え、これくれるの？」
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YI*(プロフ) - ネルさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！少しずつですが更新していきますのでよろしくお願いします。 (2019年8月12日 11時) (
レス) id: 782a5bcfef (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 面白いです！これからの展開を楽しみにしています！ (2019年8月12日 9時) (レス) id: 19c44c9a58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YI* | 作成日時：2019年8月7日 20時
