番外編 1-4 ページ38
コーヒーカップに乗って、勢いよく回って。
体は大きいけど、子供たちに交じってメリーゴーランドに乗って。
苦手だと思ってたジェットコースターが意外と楽しめて(高低差のあんまりないやつだけど)。
そして。
華やかな空気とは別世界の、ここにいるだけで寒気がするような、なつかしい風景。
「ねえ、どうしても入んなきゃだめ…?」
一人の女が言う。
「あったり前だろ!」
一人の男が言う。
そう、あのお化け屋敷。
「なあ…。なんか前よりグレードアップしてないか…?」
ホソクが呟くように言うと、ここに来ようと言い出した男が勢いよく振り返る。
「良く気付いたなホソク!!そうなんだよ!新しいコースができたんだよ!」
どうやらヨーロッパコースとアジアコースがあるらしい。
まさかのお化け屋敷のグローバル化…。
どうせあれでしょ。
どっちも人形出てくるやつでしょ。
女の子のなくした人形、みたな。
余計な想像をしてしまって鳥肌が立つ。
「私行かなくていい?」
こういうのはホソクの反応が見たいだけだろうから、私は行かなくてもいいだろう。
そう思ってさりげなく片手をあげながら言う。
「何言ってんのAちゃん。行かなきゃだめよ。」
お許しが出なかった。
勘弁してくれ。
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YI*(プロフ) - ネルさん» ありがとうございます!とても嬉しいです!少しずつですが更新していきますのでよろしくお願いします。 (2019年8月12日 11時) (レス) id: 782a5bcfef (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 面白いです!これからの展開を楽しみにしています! (2019年8月12日 9時) (レス) id: 19c44c9a58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YI* | 作成日時:2019年8月7日 20時