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今日一日お世話になったヒールとお別れすると、あまりの足の痛さに廊下の壁にもたれて座り込む。
「ねーちゃんおかえり〜…？！」
「ただいま〜」
部屋の奥から弟がコーラ片手に現れ、私を見るなり目を見張る。
「ねーちゃん、なんでそんなに顔赤いんだよ…？」
あー、さっきのだ。
私から仕掛けたとはいえ、指摘されるほどなんて…。
でも幸せな記憶だし、悪い気はしない。
「あー！ニヤニヤしてる！ねーちゃん何してきたの！まさかキス？！」
「へへへ」
「ちょっと！まだ付き合ってちょっとしかたってないのに！グクは許しません！！」
ジョングクのシスコンが発動し、お母さんに報告しに行く後姿を目で追う。
「えー！もう？！キス？！やるじゃないA！！お父さんが帰ってきたら報告しなきゃ！」
母がエプロン姿でやってきて玄関は騒がしくなる。
けれど、私を取り囲む空気があったかい。
.
私は幸せな家庭に生まれたなあ。
本来なら、なかなか理解してもらえない目の病気。
それによる人間関係をいつも心配してくれる人たち。
こんな私を愛してくれる恋人。
健常者と何も変わらない、もしかしたらそれ以上の愛情をたくさんくれた家族。
心の底から、今の幸せをかみしめた。
_______END_______
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YI*(プロフ) - ネルさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！少しずつですが更新していきますのでよろしくお願いします。 (2019年8月12日 11時) (
レス) id: 782a5bcfef (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 面白いです！これからの展開を楽しみにしています！ (2019年8月12日 9時) (レス) id: 19c44c9a58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YI* | 作成日時：2019年8月7日 20時
