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公園から家までの距離は短い。
だからわざとゆっくり歩く。
お互い赤い顔を指摘し合いながら、つないだ手をぶらぶらと揺らす。
初デートにしてまさかのファーストキスを二回も奪われちゃった。
ホソクって、もしかして肉食系…？
それはそれで…。
口角が上がるのが隠し切れない。
うわ、今の私めっちゃ変態じゃん。
自然と二人の足が止まる。
私の家の前だ。
「ホソク、今日はありがとうね。楽しかった。」
「うん。俺も楽しかった。」
「じゃあ…。」
つないだ手をそっと離す。
左手が涼しく感じるのを寂しく思いながら、玄関のカギを取り出す。
そういえば、私ってホソクのことかっこいいとか褒めたりしてないかも。
いつも貰ってばっかりだな…。さっきのキスもそうだったし。
カギを回し終えたところで、なぜかそう感じた。
っもう！
なんで今こんなこと考えるのよ！！
ちらり、と後ろを振り返ると、ホソクはまだ立っていてくれている。
…お礼を伝えるんだと思おう。
「ホソク！」
玄関にカギを差したまま、恋人に勢いをつけて抱きつく。
肌からホソクが動揺しているのを感じ取れて、思わずニヤニヤしてしまう。
なんだか気分がいいから、お返ししちゃえ。
ちゅっとホソクのほっぺたに唇を寄せ、すぐに背を向ける。
「ホソクありがとう、おやすみ！」
それだけ言ってドアを開けて、その隙間に滑り込んだ。
やり逃げってやつよ。
あー、はずかし。
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YI*(プロフ) - ネルさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！少しずつですが更新していきますのでよろしくお願いします。 (2019年8月12日 11時) (
レス) id: 782a5bcfef (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 面白いです！これからの展開を楽しみにしています！ (2019年8月12日 9時) (レス) id: 19c44c9a58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YI* | 作成日時：2019年8月7日 20時
