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「こんなのどう？！」
と母が取り出したのは白いワンピース。
「こんなの持ってたっけ？」
それはよそ行き用でもなくて、かといって部屋着でもない。
…このシチュエーションにピッタリじゃん。
「A。」
「んー？」
ワンピースの袖に手を通しながら答える。
「また、いじめられたりしてない？」
「大丈夫だよ。」
「恋人を作って、妬まれたりしてるんじゃないの？」
「されてるけど……。まだ可愛いもんだよ。靴箱に手紙入れてるくらいだし。」
「そう…。何かあれば言うのよ？」
「うん。」
お母さんは私がいじめられてないかを確認するために、服を選ぶなんて口実でここに来たみたいだ。
心配してくれた母が扉を閉める。
私って、良い家族を持ったよな…。
頬が上がるのを感じながらリビングへ続く階段を下りた。
カタン
「ん？」
リビングに向かう途中、玄関から聞こえたかすかな音。
…ああ、ポストか。
なんだか嫌な予感がしてポストを開ければ、おなじみのお手紙。
＿＿ストーカーだ。
そっと玄関の扉を開けると、ストーカーの後ろ姿。
ふうん、女の子だったんだ。
足音を立てないように靴も履かず、わざと扉を開けたままそっと外へ出る。
「まじまじ！もうびっくり。あいつから誘ったんだよ！身の程をわきまえろってな！あーホソクかわいそー！」
こいつだ。
間違いない。
後ろからとんとんと優しく叩いて、そいつが振り返る。
そして、片手に持っていたそいつのケータイを奪って地面に落とし、遠慮なく殴った。
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YI*(プロフ) - ネルさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！少しずつですが更新していきますのでよろしくお願いします。 (2019年8月12日 11時) (
レス) id: 782a5bcfef (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 面白いです！これからの展開を楽しみにしています！ (2019年8月12日 9時) (レス) id: 19c44c9a58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YI* | 作成日時：2019年8月7日 20時
