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「ストーカー?」
「うん。そんな大げさなものじゃないけど。」
学校が終わって、ホソクと会うために着替えずにカフェに行った。
ずっと見られていることを言うと、すごく心配そうにしてくれる。
「もしかして、今も見られてる?」
ストーカーらしきものが周りにいると思っているのか、ホソクは声を潜めて言う。
「今は感じない。慣れちゃったのかも。」
「学校からここに来るまでの間は?」
「…いた、と思う。」
そう。学校の門をくぐってからも、私をつけていて、
そのまま家に帰るのは怖かったからここに来たようなものだ。
「学校の生徒なんだよね?」
「多分。」
「…気持ち悪いな…。怖かっただろ?」
「…ちょっとね。」
あの視線を思い出すと寒気がして肌をさする。
その動作を見たホソクが口を開いた。
「A、これからさ、毎日一緒に帰ろうか。」
一緒に帰る…?
送ってくれるってこと?
恋人同士にはなったものの、通学を一緒にすることはなかった。
本当は付き合っていることを隠すつもりだったから、夏休み前と同じように過ごしていたからだ。
…本音を言えば恥ずかしくて誘えなかっただけだけど。
「…ほら、一緒に帰ったら心強いっていうか…。家まで送って行ってあげれるし…。」
「でも、ホソクにはいつも一緒に帰ってる友達がいるじゃん。ナムジュン君だっけ?」
一緒に帰らなかった言い訳をさせてもらうと、ホソクには帰る友達がいるからだ。
しかもナムジュン君はクラスが違うから、なおさら引き離すわけには…。
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YI*(プロフ) - ネルさん» ありがとうございます!とても嬉しいです!少しずつですが更新していきますのでよろしくお願いします。 (2019年8月12日 11時) (レス) id: 782a5bcfef (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 面白いです!これからの展開を楽しみにしています! (2019年8月12日 9時) (レス) id: 19c44c9a58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YI* | 作成日時:2019年8月7日 20時