好き以上、愛してる未満。 (ページ31)

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『で、どうだったの？』

「...え、何が？」

『一昨日、優斗先輩とデートだったんでしょ』

月曜日、自分の席に向かうと挨拶も無しに話しかけてきた雄登。

「デートっていうか、お出かけだけどね」

『...まあ、どっちでもいいや。どう？楽しかった？』

「すっごい楽しかった！私が行きたいと思ってた遊園地でね、」

「...あ、あと、洋服！雄登が選んでくれた洋服、可愛いって言ってくれて...。あと、よく意味が分からないことも」

土曜日の事を思い出して、前進する体。

＿＿

『なんか俺、嫉妬しちゃうわ』

『同じゆうとなのに、あいつは"雄登"で俺はゆとくんで』

『なぁ、どうしたら俺は幼馴染みじゃなくて、さ...』

＿＿

あの日のゆとくんはちょっといつもと違った気がした。

『...それ、俺が選んだやつって言ったの？』

「うん、事実だし」

すると、目の前から深いため息が聞こえて
思わず彼を凝視した。

「な、何、どうしたの急に...」

『...褒められたし、Aが気に入ってくれたことは嬉しいんだけど、』

『なんか、...Aって罪な女だな』

「えっ、罪な女？」

雄登は眉間にしわを寄せつつも
微笑んでそう言った。

『そ、......まぁ俺はそういう所も好きなんだけどね〜』

「...あ、ありがとう？」

はぁ、。

今度は小さめのため息。

『いーえ。......あのさ、今度は俺とお出かけしない？』

「へ、？」

雄登から誘ってくるのは珍しい、と
顔を上げる。

『ほら、...俺が選んだ服を着てる所見たかったし』

「うん...。良いけど」

『って言うのは嘘で、ただAと二人で出かけたかった、ていうだけ』

「嘘って...。言ってくれれば普通に行くのに」

私が片方の頬を膨らませると、

雄登はハハッと、悪戯っぽく笑う。

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『ありがと。じゃあ詳細はまた今度で』

「ん、分かった」

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雄登の笑顔。

すき、だなぁ。

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