キミの大切な人になれたら (ページ9)

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「、、、最悪だ、、」

7月も中旬に入った。

あれから、私とミオ、スンチョルくんとハニの4人でいることが多くなった。

そんなある日の放課後、私は昇降口で外を見つめて立ち尽くしていた。

大雨、、、。今日に限って折りたたみ傘を忘れてきた。

朝寝坊して急いでたし、朝は雨降ってなかったから、つい忘れてた。

この雨の中、駅まで走ってもびしょ濡れになってしまう。

いつもならミオに相合傘を頼むが、あいにくミオは今日家の事情で早退した。

我ながらついていないというか、、、。

SC「、、Aさん？」

さてどうしようか、と立ち止まっていると後ろからふと声をかけられ、ビクッとする。

「スンチョルくん、、」

彼は靴を履き替えながら立ち止まっている私を不思議そうに見る。

ハニは一緒じゃないみたいだ。

SC「誰か待ってんの？」

私は軽く笑い、首を横に振った。

「傘、わすれちゃって」

スンチョルくんは外を見つめて、私をもう一度見て、ハハ、と笑った。

SC「この雨で、傘忘れるって。どーすんの」

「あ、、朝、急いでたし」

SC「わかる。そういう日に限って雨降るよね」

そう言うと、スンチョルくんは私の横に立って、大きな黒い傘を開いて言った。

SC「よかったら、入ってく？」

、、、えっ。

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