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SC「 、、、言いなよ、それ 」
隣から低い声が聞こえた。
ミオが眉を寄せ、私とハニは驚いてスンチョルを見た。
SC「 、、今のミオの気持ち。ちゃんと言いなよ、おばさんに 」
普段は穏やかなスンチョルがすごく厳しい目をしてる。
ミオはスンチョルをじっと見つめて、ふいっと目を逸らした。
MI「 、、言わない。言えないよ、言ったって、しょうがない 」
SC「 じゃあ、ミオはどうなるんだよ！」
、、、スンチョルが声を荒らげた。
クラスメイトもただならぬ様子に気づいて、チラチラとこちらを見てる。
ハニと目を見合わせるが、私たちにはどうすることもできなくて。
MI「 それで私が『再婚しないで』って言ってどうするの？いいことなんかないでしょう！ 」
SC「 そうゆう問題じゃない。ミオがそこで我慢する方が絶対おばさん悲しいよ 」
いつも仲良いふたりだから、今にみたいにぶつかっているのは初めて見た。
スンチョルはミオが心配どから。、、、好きだから。
こんなに真剣になって言ってるってミオも分かってるはずなのに。
ミオもスンチョルもすごく辛そうで。
私とハニには入れない、ふたりの世界があって。
戸惑ってる間にふたりの声はどんどん大きくなっていった。
MI「 我慢しなきゃいけないんだよ！だってせっかくお母さんがいい人見つけたのに。ここで私が邪魔したら、、、」
SC「 それじゃああの頃と変わらないじゃんか！そうやっておばさんのこと優先してさあ、またミオ、中学の時みたいに、、、」
スンチョルはその言葉を最後まで言えなかった。
ミオがハッとして、口を大きく開いて。
MI「 スンチョル！！ 」
、、、遮ったから。
ミオのその声は教室中に響き渡って、スンチョルは口を閉じた。
MI「 、、、ごめん、なさい 」
ミオは今までに聞いたことないくらい弱々しい声でそう言うと、教室を出ていった。
SC「 ごめん、頭冷やしてくる 」
スンチョルもそう言ってミオが出て行った反対の扉から教室を出て行った。
私はハニに「 ねぇ 」と声をかけた。
「 、、私たち、ふたりのこと何も知らないんだね 」
JH「 、、うん 」
私たちは担任が入ってきて席についた。
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作者名：ユナ | 作成日時：2020年10月25日 16時
