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「 ハニ、ごめん 」
あれから数日。
私はハニを屋上に呼んで告白の返事をしていた。
ぎゅっと掌を握りしめる。
「 ハニとは付き合えません。ごめんなさい。」
ぱっと頭を下げる。
色んな感情が混ざりあってどうにかなりそうだった。
自分が今勿体ないことをしているのは分かってる。
けど、ここ数日考えて考えて、それでも結果は同じだった。
私は、スンチョルくんが好きだ。
切ない片思いをしてる彼の視界に映ってみたい。
そんな無謀な想いのせいで私は今、ハニを傷つけている。
、、ひとりの大切な友達を失おうとしてる。
でも決めたから、、私は、逃げたくない。
JH「 、、うん。いいよ、わかってたし 」
ハニは優しい声で頭を下げてる私に「顔あげて」と言う。
そして私の顔を見て、ふはっと笑った。
JH「 なんで、Aちゃんが泣きそうになってんの 」
だって、、、ハニ、いい人すぎるんだもん、、、
こんなガサツで可愛げのない女を好きになってくれるのは、ハニくらいだ。
一緒に話しててすごく楽しい。でも、だからこそ。
ハニが私のこと本気で想ってくれてるからこそ、断らなきゃと思った。
自分に自信がないからって、、臆病なのを理由にして逃げるのはもうやめよう。
告白してくれたハニだって、きっと勇気をだしてくれたんだ。
涙を拭って「ごめんと」と震える声で言う。
ほんと、なんで私が泣いてるんだろう。
本当に泣きたいのは、私じゃないのに。
JH「 Aちゃんのそうゆうとこ、好きだよ 」
ハニの言葉にさらに泣きそうになる。
JH「 変に誤魔化したりしないで、素直に真っ直ぐ生きてるところ。めっちゃ好き 」
優しく目を細めて笑うハニ。
「 好きになってくれて、、ありがとう、、」
涙が溢れないよう強く目を閉じて声を出す。
ハニは私の目の前に来て、ぽんっと頭を撫でた。
JH「 これからも友だちでいてくれる？」
それ、、私のセリフだよ、、
「 当たり前、でしょっ 」
こぼれそうな涙をこらえ涙目でキッと睨むと、ハニは嬉しそうに笑った。
ハニを見上げた視界の端に青空が見えた。
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作者名：ユナ | 作成日時：2020年10月25日 16時
