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放課後、4人で寄り道しながら帰ることになった。
ミオがアイスを食べたいだとか。
ハニが新曲のCDを買いたいだとか。
スンチョルくんが転校してきてから、4人でいることが自然になってきたから不思議だ。
MI「 あ、まって！私、自販機で飲み物買いたい 」
昇降口を出るとそう言って近くの自販機に走っていった。
そんなに急がなくても、、、
SC「 あ、ミオ。俺も行く。」
すると、そう言ってスンチョルくんが私の横を通り過ぎた。
ミオの元へ向かう彼の後ろ姿を見つめる。
MI「 スンチョルも〜？ あっ、私オレンジジュースがいい！」
SC「 『いい』ってなに。奢れってこと？」
MI「 え〜、奢ってくれないの？」
SC「 む〜り〜 」
楽しそうに会話するふたりはまるで恋人同士のようだった。
JH「 ホント仲良いよな、あのふたり 」
2人を見つめてそう言うハニに「うん」と返した。
「 中学の頃からあんな感じなの？ 」
JH「 まあね。常に一緒にいたわけじゃないけど、なんかこう、他人が入りにくいような、2人だけの空気があったっつーか 」
ああ、わかる気がする。
お互いの名前を呼ぶ声が、すごく大切な響に感じるから。
ふたりがどれだけ仲良いか分かるんだ。
JH「 なぁ、Aちゃん 」
自販機へ向かうふたりが見えなくなった頃、ハニがぼーっと前を向いて言った。
「 なに？」
ハニにしては、真面目な声色にちょっと驚く。
青空を見上げてハニは目を細めた。
JH「 俺、Aちゃんのことが好きなんだけどさ 」
、、、え？
ハニは今度こそ真っ直ぐ私を見あげて、言った。
JH「 、、、俺と、付き合ってくれませんか？」
ハニの茶色い瞳に空が映る。
雨に濡れた木々の葉から雫が落ちた。
みずみずしくて、愛しいほど透明な青。
、、、忘れられない夏が、始まろうとしていた。
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作者名：ユナ | 作成日時：2020年10月25日 16時
