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、、、海を見たら安心する。
それがどうしてかってこと？
黙って彼を見上げる私に、スンチョルくんは変わらず前を向いて、目を細めた。
SC「 だから大学で心理学を学びたい、とは思ってるよ 」
私はそんなふうに考えられることにびっくりした。
SC「 単純でしょ？ 」
そう言って笑うスンチョルくんに、私は首をブンブンと横に振った。
「 そんなことない！だって！すごいよ！私、そんなふうにかんがえられないもん、、」
SC「 そう？安直だと思うけど 」
ちょっとした興味から、夢に繋げられることがすごい。
すごいというか、羨ましい。私には無理だから。
「 私もそうやって決められたらいいのになあ、、」
思わずポロリと口から出てきてハッとした。
慌てて、「な、な〜んて」と笑ってごまかす。
けどスンチョルくんは真っ直ぐ私を見ていた。
SC「 、、悩んでるの、それ？」
とたんに、情けなくなって、「うん、、そんな感じ」と曖昧な返事をした。
「 わたしってさ、何にもないから。特技とか趣味とか、そういうの。だから、将来の職業とか、思いつかないというか、、、」
なんかウザイな私。
こんなのただの言い訳じゃん。
「 みんな、ちゃんと夢あってすごいよね 」
でも、堰を切ったように不安が溢れだしてくる。
「 私、特徴がないからさぁ。普通っていうか。ミオみたいに可愛くないし、ハニみたいに誰とでも仲良い訳でもないし、、」
こんなことスンチョルくんに言っても迷惑なだけなのに、、
でも、止まらなかった。
「 進路、どうしよっかなって、、ちょっと悩んで、る。」
はずかしくて、目をそらす。
スンチョルくんはずっと黙って聞いてくれていた。
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作者名：ユナ | 作成日時：2020年10月25日 16時
