新たな出会い【月島蛍】 (ページ19)

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十八球ページ19

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主『もしよかったら2人のことも名前で呼んでいい？』

悩んでいたことをまさか、彼女のほうから言ってくれるとは思わず、とっさに冷たく返事をしてしまう

月島「別に、、、」

主『ダメ？』

山口「もちろんいいよ！ね、ツッキー！」

月島「うるさい山口」

山口「ごめんツッキー！」

いつものやりとりを見て微笑ましく思うA

月島「僕のことも、、、名前で呼んでいいから」

主『ありがと、もちろんあたしことも名前で呼んでね』

山口「わかった！」

月島「うん」

名前呼びをクリアできた月島は顔には出していないが心の中では喜んでいた

ちょうど切りのいいタイミングで山口と別れ彼女と2人になる帰り道

月島にはもう一つクリアしたいことがあった

主『蛍？』

月島「、、、」

何度も呼んでいるがなかなか気づいていない様子の月島の制服の裾をひっぱりAは足を止める

月島「えっ(なんで裾引っ張ってるの)」

主『何回呼んでも気づいてくれないから、やっぱり月島の方がよかった？』

少ししょんぼりしているような表情でAは月島を見つめる

そんな表情でも心がキュッとなる

好きなこの表情はなんでも心にくるのだろう

月島「ごめん、ぼーっとしてて、、、名前の方がいい」

主『次はちゃんと返事してよ？』

月島「気をつけるよ」

主『よろしい』

意地悪そうに笑う彼女にほっとする

主『じゃぁ行きましょ』

月島「あのさ、、、」

主『なに？』

月島「これからバレー部として3年間一緒に部活するんだし、、、連絡先とか交換してた方がいいと思うんだけど」

とは言ったが本当はただ純粋にAの連絡先が欲しいだけ

もちろん部活が同じだから知っていた方がいいとは思っているが

こう言った方が断られにくいだろうと思ったからだ

主『確かにそうね、じゃぁ携帯出して』

月島「はい」

携帯をAに渡し、登録してもらう

これで月島は今日クリアしたいことができた

そして止まっていた足を動かし家に向かう

月島「それじゃ、お疲れ」

主『お疲れ様、ちゃんの体休めてね』

月島「そんなに疲れてないから大丈夫だよ」

主『そうかもしれないけど、あたしはマネージャーなんだから気にするのよ』

マネージャーだからか、、、

いつかそれが“彼女”だからに変えれるように頑張らないとね

月島「そうだね」

そう言って家に入った

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