守りたい ページ8
コンコンコン
『…入るよ？』
返事がない…もしかして寝てるのかな。
もし寝てたら持ってきたお酒だけ置いて帰ろう。
そう思いながら中を覗くと
閉め切った障子窓の下に座り込むアルベルがいた。
マスクも取らずにさっき会った時と同じ姿のまま。
『アルベル…』
キ「…A？」
近づいて声をかければ私を見上げる虚ろな目。
ああ…これは落ち込んでる目だ。
長い付き合いの私にはすぐに分かった。
きっとさっきの虫ケラ達のせいだよね。
殴るだけじゃなくて息の根まで止めておくんだった。
『大丈夫？』
キ「ああ…時々息苦しくてな」
『マスク取ったら？』
キ「そうじゃない…ただ、疲れるんだ。自分が他の奴らと違うことが…」
確かにそうだ。
アルベルは常に気を張ってなくちゃいけない。
隠そうにも隠しきれないその見た目のせいで
好奇な目は避けられないから。
いつどこで政府に正体がバレてしまうか分からない。
血眼になって追いかけてくるであろう政府に捕まれば
またあの地獄に連れ戻されるに決まってる。
私も同じ場所にいたから分かる…あそこは地獄だ。
でも心配しないで…
私があなたを守るから。
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まあや(プロフ) - 箱さん» 箱さん、この作品を読んでくださりあたたかいコメントまでありがとうございます。とても励みになります！ (2023年1月17日 0時) (
レス) id: 6ddb893b1b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月16日 15時) (レス) @page50 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maaya | 作成日時：2022年9月29日 15時
